「オフィスの拡張移転が続々と」
最近、複数の人材紹介会社が続々とオフィスの拡張移転をしている。
業績が良い人材紹介会社が多い証拠だ。
そして有難いことに、ご要望に応えられないほど多くの求人を依頼されている。
人材が全く足りない需要過多の状況が続いている。
人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)経験者だけでは充足できないので、
新卒や中途の未経験者採用に踏み切っている人材紹介会社も多い。
特に、IT・ネット系に強い人材紹介会社の躍進が凄い。
また、一度は事実上撤退・縮小した人材紹介事業に再度取り組む会社まで現れている。
このような時期は、経営者の舵取りが特に重要だ。
1 とにかく目先の売上を上げる。景気が悪くなったら、またリストラする。
⇒ 経営者と言うより、ただの馬鹿者
2 目先の目標より大きな目標があって、それに向かって果敢に勝負する。
⇒ 勢いと志を買って応援したい。
3 目先の売上はそれなりに上げるが、アクセル全開にはしない。
常にブレーキを踏めるように用心しておく。
⇒ 堅実な経営者
4 景気にかかわらず筋肉質で体脂肪の少ない経営に徹する。
⇒ おじいちゃん
何と言っても2009年の大不況・大リストラを経験したので、経営者も学習している。
私が見ている範囲では、上記2&3 の会社が多いと思う。
要するに、いずれ悪くなることも想定した上で、大きな目標に向かって果敢にチャレンジ
している会社が多いと思う。
攻めと守りのバランスを取ろうとしている。
保守的に好機を見送ってしまっては、競合他社にやられてしまう。
しかし、過剰投資をすれば、いずれはリストラを迫られる。
ある意味で、「経営は博打(ばくち)」 だ。
経営者に決断力が求められるのは、「博打(ばくち)」 だからだ。
「博打(ばくち)」 は、引き際が大切だ。
悪くなる前に勝ち逃げできる能力だ。
大変少ないが、見事に勝ち逃げする経営者もいる。
結局、「欲張り過ぎない、浮かれない、さぼらない」 これが大切だ。
「博打(ばくち)」 をやらない私が偉そうに言う資格は無いが、
人材紹介業界が同じ失敗を繰り返さないことを願う。
「張りすぎてもだめ たるんでもだめ ちょうどいいあんばいが一番いい」 みつを
合掌。