「新卒だけ採用してください」
10名以下のどベンチャーの人材紹介会社を訪問すると、よく感じることだ。
社長以下役員は全員20代。
社員の平均年齢は23~25歳などという会社は珍しくない。
このような会社で、
「中途で良い人材を採用したい。」
と頼まれても大変難しいのが実情だ。
・20代の役員にこき使われる。
・業績が上がらないと、自分より若い社員にバカにされる。
・ポテンシャル高い新卒を採用しているので、同じ土俵で比べられると大変。
・高い忠誠心を要求される。
・体力勝負。
何か特別なご縁がある人を、お互いわかった上で中途採用するのであればいいと思うが
普通は応募しないと思う。
同じ中途採用でも第二新卒であれば当たることもあるかもしれないが、
それでは新卒と違いが無い。
それなら、学生をインターンで働いてもらって、適性のある人をトレーニングしながら
採用した方が失敗が少ない。
実際、このような方法で人材採用している企業は多い。
これまではそれで成功しているのだから、しばらく焦らないでそのまま新卒を採用したらいい。
素直で忠実で吸収力があって、フットワークの良い新卒と比べられるのは、
そのような環境に一人で入社する中途の人にとっては本当につらい。
これを乗り越えられる人は余程の能力や精神力の持ち主だ。
そのような人材は、もっと良い会社に転職できる。
従って、もう少し会社が大きくなるまでは、無理に中途採用などしないことだ。
中途採用は、会社がもっと大きくなってから、まとめて4~5人採用してあげればいい。
中途採用者にこそ同期入社者が必要なのだ。
経営の想いは大切だが、採用される人のことをもっと深く考えてほしい。
それが会社にとっても好結果となるからだ。
「ひとの世の幸不幸は人と人とが逢うことからはじまる よき出逢いを」 みつを
合掌。