「やはり辞退」
1月6日(金)に、「どうしても辞められない」 という題名のブログを書きました。
内定中だったのですが、在籍されている会社の強い引き止めに合い、
また、ご本人も重要な仕事を放置してまで転職するべきか深く悩まれていた事例です。
昨晩深夜に結論が出ました。
やはり、内定辞退となりました。
ご尽力いただいたクライアントには、大変申し訳ない結果となりました。
社長、人事の方々、誠に申し訳ございません。
しかし、今回は元々このタイミングでの転職は無理でした。
私の判断ミスです。
そんなに重要なプロジェクトを抱えている人が、簡単に辞められるわけがないのです。
内定後、ご本人に、 「ところで本当に辞められるんですか?」 と伺いました。
ご本人:「最近は以前のように会社の業績も良くないので、去る者追わずという感じです。
補充採用もほとんどしていません。」
との事でしたので、私も 「何とかなるかな?」 と思ってしまいました。
しかし、ご本人の予想に反して、在籍企業は前例の無い強い引き止めをされました。
それだけ、ご本人が高く評価されており、重要な仕事を任されている証拠です。
著名な企業の社長さんが、年末年始のお忙しい時期に
飲みも含めて2回も引き止め面談をされるのは異例中の異例です。
もちろん、課長さんや他の役員の方とも何度も面談されています。
私はこの時点で内心、 「このタイミングでの転職は無理だ」 と思いましたし、
ご本人のためにも強行すべきではないと思いました。
下記、ご本人からのご連絡の抜粋です。
武谷様
お世話になっております。
ご連絡が遅れて大変申し訳ありませんでした。
私も3連休は法事があり、只今戻ってきたところです。
年末年始も含めて、今回の転職の想い、現在の状況、今後のことについて
じっくり考え、妻とも共有しながら自分の考えを改めて見つめ直してみました。
先日は社長とサシの飲み会があり、私の想いも含めて、いろいろ話を致しました。
結論から申しますと、今回は今の会社に残ろうと考えております。
今でも●●社にお世話になりたいという気持ちは強く持っているいるのですが、
やはり社会人として、今回のプロジェクトを責任をもって遂行することが、
私自身にとっても、必要なのではないかと感じております。
武谷さんには色々ご協力頂いたにもかかわらず、
このような結論となり、大変ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません。
大変勝手なことを申し上げると、やはり想いは今でも変わっておらず、
これからも継続的にご相談させて頂ければ幸いです。
また、ご連絡させて頂きますが、取り急ぎご報告させて頂きます。
ご本人の苦しい心境が伝わってきます。
クライアントも苦しみ、キャンディデートも苦しみ、今回はこの結論になりました。
私が介在しなければ、双方を苦しませずに済んだと思います。
ただ、それぞれの当事者や私が、今一度転職というものの大変さを
再認識させられた有益な事例だと前向きに捉えたいと思います。
ご本人が重要な仕事を終えて、転職できるタイミングになれば、
このクライアントに再度チャレンジしていただきたいと思います。
少なくとも、クライアントとキャンディデートとの貴重な関係は、
今後も末永く続けていけるように努力します。
会社も人生もまだまだ続きます。
「自分の番
うまれかわり死にかわり永遠の過去のいのちを受けついで
いま自分の番を生きている
それがあなたのいのちです
それがわたしのいのちです」 みつを
合掌。