ホーム > 社長ブログ > 「クイズはできても英語ができないと」

社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「クイズはできても英語ができないと」

「クイズはできても英語ができないと」
 
(ビジネスパーソンの順番)
 
1 英語もできるし教養もある。
 
2 英語はできるが教養は無い。
 
3 英語はできないが教養はある。
 
4 英語はできないし教養も無い。
 
上記4は論外として、最近2と3が入れ替わった気がする。
 
昔、「英語は単なるコミュニケーションツールだよ」 と言われた時代があった。
 
だから、上記3の方が尊敬されたが、今は2の方がビジネスでは価値が高いような?
 
テレビのクイズ番組を見ていると、難問以外はだいたい答えられるので
 
わずかな教養はあるような気がする。所詮クイズだけど。
 
しかし、今回の九州で黒川温泉や湯布院温泉に寄ったら、韓国人や中国人がやたら多い。
 
その中で、コンビニの店員さんが、流暢な英語の韓国人女性に英語で道を教えていた。
 
大した英語ではないが、ちゃんと通じていた。
 
俺は英語で外国人に道を教える自信はない。
 
九州のコンビニのアルバイト店員さんより、俺の英語力は低い。
 
これが海外に出て行くともっと大問題になる。
 
JAC時代、1年に1回ポルトガルでワールドワイドダイレクターズミーティングが開かれた。
 
当時20名ぐらいの各国取締役が集まる中、英語が全くできないのは俺だけだった。
 
当然、毎日英語でのミーティング、レクリエーション、そして深夜までの食事だ。
 
宿泊するViraも外国人と一緒だ。
 
世界で一番大きな会社の社長なのに、俺だけ英語ができない。
 
幸い副社長だった神村さんや服部さん(現在も代表取締役副社長)が、
 
大阪大学と一橋大学のESS出身で通訳してくれたから大変助かった。
 
しかし、20名で1週間も過ごすのに、自分だけ英語ができないのは
 
本当に残念と言より情けなかった。
 
この苦痛の1週間が無ければ、もっと長くJACで働いていたと思う。
 
年俸を半分に減らされても、ポルトガルには行きたくなった。
 
地中海に面した素晴らしい避暑地で、プライベートで行けばリピーターになると思うが
 
JAC時代の思い出があるので当分は行きたくない。
 
神村さんは英語に厳しい人で、
 
「中途半端な英語を話すぐらいなら、ちゃんとした英語を読んだ方がましですよ。
NHKのビジネス英語講座で勉強してください。」
 
と言われていた。
 
実際にテキストを見てみたら、
 
「えー!!中学英語もできない俺にこんな英語ができるわけがないよ。」
 
と思った。
 
服部さんはリクルート時代、「天皇」 と呼ばれていただけあって、
 
驚くほどの教養の持ち主で何でも知っているし、海外居住経験も無いのに英語ができる。
 
「日本の捕鯨文化」に関して、外国人と英語で渡り合い論破するような人だ。
 
こんな思い出話ばかりしても仕方ないな。
 
現在のJACの松園社長も、たまたまリクルートの大先輩だ。
 
松園さんも私同様に英語は元々得意ではない。
 
だから、私は松園さんが最初のポルトガル・ミーティングから帰国された直後に会った。
 
心配だった。
 
しかし、全く無用の失礼な心配だった。
 
松園さんは、会うなりカバンの中から「英会話の早い上達法」のような雑誌を取り出し
笑いながら見せてくれた。
 
更に、ポルトガルで撮影した多くの写真を見せてくれて、
 
「いやー、英語では苦労したけど、本当に楽しかったよ。」
 
と豪快に言いのけて食事をおごってくれた。
 
偽者の俺とは違い、これが本物のリクルートマンである。
 
ふりかかる事象をポジティブに捉えるか? ネガティブに捉えるか?
 
人生のほとんどはこれで決まるのだ。
 
「考えてばかりいると 日がくれちゃうよ」   みつを
 
合掌。

記事の一覧に戻る

コンサルタントによる転職相談
ご登録はこちら

プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

カテゴリー

アーカイブ

このページのトップへ