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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「北朝鮮で戦えるか?」

「北朝鮮で戦えるか?」
 
ザック・ジャパンが敵地ピョンヤンで北朝鮮に惨敗した。
 
スコアは 「0対1」だが、内容は一方的に押し込まれて、ほとんどいいところは無かった。
 
キックオフ前の国歌斉唱では、「君が代」 が全く聞こえなかった。
 
あれほど 「君が代」 が聞こえなかったのは初めてだ。
 
もちろん、北朝鮮サポーター5万人のブーイングにかき消されたからだ。
 
日本のスターティングメンバーは4人入れ替えて二軍的な布陣。
 
それに対して、予選敗退が決まっている北朝鮮は、序盤からイエローカード覚悟で
 
猛アタックをかけてきた。
 
実際、北朝鮮のイエローカードは6枚ぐらいで、一人は2枚累積で退場した。
 
とにかく日本にさえ勝てばいいという感じで、スポーツを超えた戦争だった。
 
いつも通りスポーツをやった日本は戦争に負けた。
 
日本の中には頑張っていた選手もいたが、明らかに精彩を欠いた選手もいた。
 
俺だったら、あの異常な雰囲気の中で実力を出し切れただろうか?
 
明らかに無理だ。
 
それでは、ヨーロッパや南米のチームだったらどうか?
 
FEFAランク100位以下の北朝鮮に、いくらアウェーとは言っても負けるか?
 
日本チームほどアウェイの重圧に押しつぶされるか?
 
ヨーロッパや南米では、サッカーは戦争だと捉えているだろう?
 
過去のように戦争しない代わりに、サッカーで決着をつけると。
 
やはり、海外のチームでもまれている選手を中心に組み立てないと
 
今日のようなゲームは勝てるわけがない。
 
少なくとも本田のような日本人的じゃない変人がいないと無理だ。
 
主力選手が怪我でもしたら大変だから、最終予選に向けて温存したザッケローニの采配は
 
わからなくもないが、イタリア人には日本と北朝鮮の特別な関係がわからないだろう。
 
今でも横田めぐみさんをはじめ拉致された人がいる。
 
北朝鮮側には、昔、日本に植民地にされたという苦い歴史がある。
 
北朝鮮と韓国とは今でも分断されたままだ。
 
心の戦争は続いている。
 
いつ本当の戦争が起こるかもわからない。
 
その意味でも、今日の試合は絶対に負けてはいけないゲームだった。
 
日本国として負けてはいけない試合だった。
 
逆に、今回の試合に勝てていれば、日本のサッカーの未来を開く記念すべきゲームになった。
 
最後は戦争だという事を、監督も選手も我々サポーターも全員が認識できなければ、
 
日本のサッカーは永遠にベスト16が限界だろう。
 
うまいサッカーをやるのではなく、泥臭くても勝つサッカーが必要だ。
 
まさに今日の北朝鮮は、何でもいいから勝つサッカーをやってきた。
 
それは政治や経済にも言える。
 
勝つか負けるかの戦争だ。
 
「にんげんはねえ 追いつめられると弱いもんだな
ひとごとじゃない 自分のこと」                 みつを
 
合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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