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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「ハローワークでもKPIやってます。」

「ハローワークでもKPIやってます。」
 
昨日のブログに書いた「ハロワ」という本からの抜粋ですが、
 
ハローワークでもKPIを導入して、就職相談員の人事評価に利用しているんですね。
 
もっと個人任せでだらだらやってるのかと思っていました。
 
公務員に対する私の偏見ですかね?
 
本の中にこんな文章が出てきます。
 
先輩相談員が新人の主人公に本音を話します。
 
「仕事の大部分は測定できる。ハローワークだってそうでしょ。
紹介件数、相談件数、就職率、指名率、全部測定できる。
測定できれば序列化できる。
就職も結局、求職者を序列化して、ふるいにかける作業だと思う。
年齢、性別、学歴、資格。
面接にこぎつけたら、積極性、判断力、折衝力がどう、とかね。
容姿もしっかり序列化される。見てくれはいいに越したことない。
そんなこと求人票に書いてないけど、だれでも知ってるよね。
だって、世の中がそうなんだから。
見てくれはいい方が、学歴は高い方が有利。
高い学歴を身につけるには、裕福な家庭に生まれた方が有利。
ベタだけどそれが現実で、現実がもろに反映されるのが、就職の現場だよ」
 
この先輩の言葉を受けて、主人公は頑張ります。
 
「奈美が言ったとおり、仕事の大部分は測定できる。
測定可能な数値の向上を目標にすえれば、やるべきことは自ずと決まる。
カウンターにつくと、相談員という役割になりきれた。
必要に応じて笑うこともできるし、知っているのに知らないふりをすることもできる。
仕事に対するとり組みの変化は成績にもあらわれ、
1月に目覚しく伸びた各項目の数値は、二月にとうとう3位になった。
回覧していた職員たちが、ちょっとどよめく。」
 
単純にKPIに忠実に動くだけではなく、
 
「必要に応じて笑うこともできるし、知っているのに知らないふりをすることもできる。」
 
という部分は、下手な民間の人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)より、
 
ハローワークの就職相談員の方が面談スキルが上手かもしれないですね。
 
登録者を選ぶ民間よりもハローワークの方が様々な求職者に対応しています。
 
転職活動どころか対応に困る人も少なからず相談に来ます。
 
それだけ多様な対応力が求められます。
 
そこで、昔の大先輩カウンセラーの金言を思い出しました。
 
「私たちの仕事で大切なのは、自分自身がいつも平和で静かな気持ちでいることです。」
 
これがなかなかできないでしょう?
 
目先の目標に追われて、目先の仕事に追われて、知らない内に心がざわざわします。
 
28年やっても同じかよ。
 
本当に進歩がないね。
 
「ひとつの事でもなかなか思うようにはならぬものです
だからわたしはひとつの事を一生けんめいやっているのです」    みつを
 
合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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