「労を惜しむな」
人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の仕事は、波が大きいと言われる。
確かに、「景気の良し悪し=求人数の増減」 に大きな影響を受ける面はある。
しかし、余程景気が減退しないかぎり、全く求人が無くなる事はない。
全体的な景気が悪くても、個別に見ると好業績を維持している会社は必ずある。
また、リプレース求人や会社の特命求人など、公開されない求人も埋もれている。
従って、クライアントとのグリップを維持していれば、不況でも何とか乗り越えられる。
しかし、当座の業績の良さにあぐらをかき、知らず知らず楽をするコンサルタントが出て来る。
「にんげんだもの」 みつを
10人中7~8人は自然とそうなる。
そうすると、少し不景気になったり、不景気でもないのに活動量が減ったりすると、
途端にスランプにはまる。
中にはスランプから抜け出せなくなるコンサルタントも出て来て、業界を去ることになる。
こんな事にならないようにするには、三つの事を常に意識して動く必要がある。
1 顧客の動向に変化はないか?常に密着して情報収集する。
*電話・ランチ・飲みなど。
2 変化を予測し動きを変える。待ちの営業から攻めの営業に転換する。
*トップアプローチや新規開拓など。
3 「労を惜しむな」
*事前の準備、事後のフォローなど、細かい事に心血を注ぐ。
平常時は月150時間労働でも業績は上がるが、厳しくなると月200時間労働しないと駄目。
月200時間と言っても、営業日20日として、1日わずか10時間労働だ。
朝9時に来て、昼休みを1時間取っても20時に帰れる。
それなのに、22時、23時まで働いているコンサルタントが多い。
(長時間労働の原因は三つ考えられる)
1 業績に直結しない、くだらないおしゃべり
2 くだらない会議やレポート
3 仕事の密度が低い。仕事の優先順位がついていない。単純に要領が悪い。
しかし、下手は下手なりに人一倍の努力でカバーするしかない。
センスが無い人は、急にスキルアップなどしない。
仕事の量をこなす中で、徐々にスキルアップしていくのだ。
だから、「労を惜しむな」。
この仕事は、手間をかけただけリターンがあり、手を抜いただけ痛い目に合う。
今現在、この業界は好景気だが、既に2010年2月から1年半以上求人が増えており、
そろそろピークアウトする2年に差し掛かっている。
通常なら、来年2012年と再来年2013年は景気が悪くなるサイクルだ。
EU財政破綻、米国不景気、超円高などの問題を、悲しい事に震災復興需要が支えている。
「備えあれば憂いなし」
半歩先を見て、自分の営業活動をセルフチェックしよう。
最近、労を惜しんでいないか?
「いいことはおかげさま わるいことは身から出たさび」 みつを
合掌。