「男なら1億円だ!!」
昨晩は大先輩と飲んだ。
最近は珍しく、のど越しの良いスパークリングワインやシャンパンを飲むようになったと言う。
先輩:「武谷(たけや)、スパークリングとか飲まないか?」
私:「白ワインとかスパークリングは好きです。飲みましょう。」
先輩:「ちょっと店長、スパークリングある?」
店長:「シャンパンならございます。モエはいかがですか?」
私:「そんな高いシャンパンはいりません。一番安いのをください。」
店長:「済みません。安い方は今品切れで。」
先輩:「いいよ、いいよ。モエとか何とかで。」
私:「ボトル1本、1万円ぐらい取られるかもしれませんよ。」
先輩:「いいよ、いいよ。どうせ飲むなら美味しい酒を飲もう。」
結局、3本も空けました。その内の2本は、私ががぶ飲みしました。
今日は朝からヘロヘロです。
私:「先輩、もうかってそうですね?」
先輩:「いやいや、つぶれそうになっていたけど、何とか立て直したよ。
また寿命が10年縮んだよ。」
私:「新規事業の方は立ち上がってますか?」
先輩:「まだまだ全然、綱渡りよ。」
私:「しかし、相当な投資が必要でしょう? 資金繰りが大変ですね。」
先輩:「大変だから、お客さんに前金で●億円もらった。」
私:「えー!! ●億円ですか? 凄いですね。」
先輩:「それぐらいもらわないと、こっちは命がけでやってるんだから。
二度も三度も断わったけど、どうしてもやってほしいと言うから、
お互いにリスクを取りましょうというわけよ。」
私:「スケールが違うな。」
先輩:「お前、これからも人材ビジネス特化の人材紹介だけをやるのか?」
私:「そうですね。スケールの小さな私には丁度良い小さな市場ですから。」
先輩:「お前、自分で事業をやるなら年収1億円ぐらい取れよ!!」
私:「そんな1億円なんて、目指せ年収500万円ですよ。」
先輩:「お前、おちゃらけてる場合じゃないぞ。
自分の能力を100%使えよ。
サラリーマンを辞めて自分でやるからには、年収1億円ぐらい取らないでどうする?」
私:「えー、そんな事を言われても、私は仕事だけじゃなくて家事もやってますから。
ペットの世話、掃除、買い物、食事の支度など毎日やってます。
これでいいんです。幸せですよ。」
先輩:「お前らしいな。自分のペースでやりたいんだろう?」
私:「いやー、飲みすぎましたよ。
ラーメンでも食いに行きましょう。」
この店のお勘定はかなり高かったと思うが、先輩が払ってくれた。
私が先輩におごったのは、700円のラーメン1杯だった。
先輩、昨晩はご馳走様でした。
また、スケールの大きな話を聞かせていただき、ありがとうございました。
あまり寿命を縮めないように気をつけてください。
近い内に別荘に遊びに行きます。
「しあわせはいつも自分のこころがきめる」 みつを
合掌。