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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「グローバルスタンダードという言葉にだまされるな!!」

「グローバルスタンダードという言葉にだまされるな!!」
 
「グローバルスタンダード」という言葉が流行って、もう15年以上経過したか?
 
「世界標準」のビジネススキルを備えていないと、グローバル市場では勝てないと。
 
英語、ITスキル、オープンマインド、ロジカルシンキング、文化・教養・マナー?
 
実際に今、世界中でこのような人材が大量生産されている。
 
既に珍しくも何ともない。
 
日本にも、孫さん(UCバークレー?)、三木谷さん(HBS?)、他にも多数いる。
 
確かに優秀でタフな人が多いと思う。
 
実際に米国TOP10のビジネススクールでMBAを取るのは並大抵ではない。
 
ただ最近、中国や韓国、台湾のキャンディデートと接していると同じ土俵では勝てないと思う。
 
「グローバルスタンダード」人材の育成においては、日本は遥か昔に追い抜かれた。
 
少なくとも人数の多さで負ける。
 
MBAは看板・人脈として保有しておいたり、知識・ナレッジとして習得しておくことは、
 
様々な判断を迫られた時に一つの助けにはなると思うので無駄じゃない。
 
しかし、そんな看板や知識より、海外生活の経験、苦しんで難しい英語の本を徹夜で読み
 
外国人とディスカッションした経験、異文化に触れた事によって日本という単位ではなく
 
世界という単位で物事を考えるようになった習慣、
 
このようなアナログな経験の方が余程役に立っていると想像する。
 
孫さんや三木谷さんよりビジネススキルが豊富な人はたくさんいるだろうが、
 
彼らが人一倍持っているのは、このアナログ経験とチャレンジ精神ではないか? 
 
飛び込む力、踏み出す力、粘る力。
 
幼少の頃からのコンプレックスも人一倍あるだろう。
 
このように格好いい人が成功するのではない。
 
その証拠に日本がかつて高度成長した頃、「グローバルスタンダード」人材が
 
日本を成功に導いたのか? そうではない。
 
松下幸之助、盛田昭夫、本田宗一郎は、「グローバルスタンダード」人材だったのか?
 
全く違う。
 
賢い人たちかもしれないが、今風の「グローバルスタンダード」人材ではない。
 
MBAなど取っていない。
 
一つの事に打ち込んだ人だ。
 
「敗戦」を経験した人だ。
 
貧しい日本を経験した人だ。
 
その中でも夢を持っていた人だ。
 
「日本を豊かにしたい」 と思っていた人だ。
 
「いつか世界をあっと言わせて、日本の名誉を取り戻したい。」
 
と思っていた人だ。
 
今の日本人にはこれが無い。
 
それが敗因だ。
 
私は昭和36年生まれ、終戦16年後生まれだ。
 
まだまだ戦争に対する世の中の意識は強く、
 
「二度と起こしてはいけない」「戦争反対」「民主主義万歳」「アメリカのように豊かになりたい」
 
という風潮が強かった。
 
就職する際も、
 
「どんな厳しい会社(野村證券やリクルート)でも戦争に比べたら天国みたいなものだろう。」
 
と思って就職した。
 
私や親友の磯田も。
 
そう思って就職すれば、相当な厳しさにも耐えられる。
 
そして実際にまだ死んでいない。
 
今は終戦から60年以上が経過し、ニートやフリーターがあふれ、500~600万人が定職に
 
就いていない。
 
*来年、人材ビジネスの会社に就職する若者たち、この問題を何とかしよう!!
 
ニートやフリーターは、全員自衛隊に入れたらいい。
 
*俺は右翼じゃないよ。
 
韓国のように徴兵制を布いて、若者を心身ともに鍛え直さなければ日本の将来など無い。
 
政治が悪い、経済が悪い、先生が悪い、親が悪い、そんな事を言っても始まらない。
 
「志望企業に合格できなかったから就職しない」
 
「やりたい事が無いから就職しない」
 
このバカ!!
 
とっとと卒業して働くんだよ。
 
三流企業でも、やりたくなかった仕事でも。
 
実際に働く中で働く意味を見つけるんだよ。
 
そして、働き始めたら、親に仕送りぐらいしろ!!
 
親戚の子供にお年玉ぐらいあげろ!!
 
これが基本の第一歩だ。
 
「グローバルスタンダード」のお手本だからと言って、GEのシックスシグマを導入して
 
それで成功した会社が何社ある?
 
「グローバルスタンダード」という言葉にだまされず、自分の原体験を思い起こせ!!
 
自分は何に心を動かされるのか?
 
何が悲しかったのか?
 
悲しかった事と逆の事をやれ!!
 
みんな、ただ生まれてきたわけじゃない。
 
「いまから ここから」   みつを
 
合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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