「シーンと静かな紹介会社は業績が悪い。」
概して、静かな人材紹介会社は業績が悪いですよね。
今現在そんな紹介会社で働いている人も大勢いるでしょう?
ところで、関西の人はよくしゃべるでしょう?
持論ですが、だいたい関西人は人材紹介の仕事に向いています。
私の経験では、JACジャパン(現JACリクルートメント)の大阪支店が、
まだ小さかった頃は特に良かったと思います。
いつも世界中の拠点の中でトップでした。
当時、JACも一気通貫でやっていましたが、一気通貫制も分業制も関係なく、
求人・求職情報が常に空中で飛び交っているような、コミュニケーションが
活発な会社は必ず伸びます。
逆にそうでない紹介会社は、十中八九イマイチです。
私がJACに入社した頃の大阪支店は十数名でした。
当然、ワンフロアーですね。
A君:「今、●●社から、こんな求人が入ったんやけど難しいなー。」
Bさん:「えー、どんな求人?」
A君:「セールスエンジニア。
理系出身で20代後半から32まで。
英語中級以上。」
Bさん:「ふーん、確かに難しいね。」
C君:「えー、ちょっと待って!!
そんな人、1ヶ月ぐらいに誰か会ったやろう?」
Dさん:「あー!! 私が会ったYさんとちゃう?
ほら、あの外資系の○○社で働いてる人。
でも、歳は33歳やったと思うけど。」
C君:「そうそう!! 俺もあの時会ったわ!!
あのエラ張ってて、笑福亭仁鶴みたいな顔してる人。」
A君:「まだ決まってないかな?
1歳オーバーぐらいやったら何とかなるやろ。
すぐ電話しよ。」
コンサルタントそれぞれが自分の仕事をしながら、ずっとこんな会話をしてるわけです。
一件の求人情報を全員が聞いて、一人の登録者情報も全員が共有しているので、
一気通貫システムでも機会損失が少ないわけです。
また、会話の中から、求人や登録者の見方、紹介の可能性の拡大など、
習熟度が高いコンサルタントのスキルを他のコンサルタントが自然と学べます。
更には、一人の登録者に複数のコンサルタントが求人を紹介した場合も、
その後の進捗をリアルタイムで共有でき、状況に応じてどのタイミングで
誰がクロージングすれば良いかも判断できます。
このように、コンサルタント同士がオープンに情報共有できる環境・風土をつくる事が
業績に直結しますよね。
そのためには、良い人材を採用する事は当然ながら、入社直後の教育と
業務ルールの徹底(日常のマネジメント)が不可欠です。
入社後導入研修で教えられた事が現場では徹底されていない事ってよくありますよね?
そんな会社の方が多いかもしれないです。
日常的に業務ルールが徹底され、全員が競争しながらも協力して働く風土づくり。
それから共通の目標を持つこと。
「東京にだけには絶対負けたくない。」 とか何でもいいです。
これは、昔も今もマネージャーの最も重要な仕事ですね。
人材紹介会社も規模が大きくなると、様々なルールができシステム入力時間が増え、
社内の会話が少なくなりますよね。
これがまた悩ましいところですが、可能な限りシンプルにやるのが一番です。
「やれなかった やらなかった どっちかな」 みつを
合掌。