バカなトラブル案件、四つです。
社員旅行のトラブル案件を思い出しましたので、書かせていただきます。
1 クマちゃんのトラベラーズチェックと財布紛失事件
以前のブログで書かせていただいた真面目な営業マン、飛び込みセールスの鬼、
クマちゃんのトラブルです。
①ハワイに向う飛行機の中に、トラベラーズチェック10万円分程度を置き忘れて
しまったのです!!
それもまだ本人のサインをしていなかったので誰が拾っても使えます!!
現地ではお金が足りないから、一緒に行ったRちゃんからお金を借りまくり、
Rちゃん自身のお金が無くなってきました。
クマちゃん:「Rちゃん、もう100ドル貸してくれない?」
Rちゃん:「クマちゃん、ちょっといい加減にしてよ!!
俺の金がどんどん無くなるじゃん!!
カードとか持ってないの?
もう勘弁してよー。
彼女にお土産買って帰らなきゃいけないんだからさー。」
②そのクマちゃん、現地でジェットスキー試乗ツアーに参加しました。
試乗が終わって、マイクロバスでホテルに戻ろうとしたら、
クマちゃん:「ちょっと待って!!
俺の財布がないぞ!!
誰か知らない?」
我々:「えー!! クマちゃん、また忘れたの?
ちょっとみんなで探そうか?」
クマちゃん:「多分クラブハウスの中だ!!」
と言って、凄いスピードで探しに行きました。
なのに、すぐに笑いながら戻ってきました。
我々:「どうしたの? もう探さなくていいの?」
クマちゃん:「あった!! あった!!」
我々:「どこに?」
クマちゃん:「靴と一緒に履いてた。」
我々:「えー!! どうして靴の中に入っているのにわからなかったの?」
考えられないでしょう?
自分の靴の中に財布が入っており、その靴を履いているのに気づかない神経。
そういう人なんです。
一同爆笑でした。
2 モリタ君のパスポート忘れた事件
我々:「みんな、そろそろチェックインしようよ。」
モリタ:「えーと、ちょっと待てよ。
どこに入れたかな?
おかしいな。」
富美ちゃん:「あんた、まさかパスポート忘れたんとちゃう?」
モリタ:「いやー、入れたはずですけどねー。」
富美ちゃん:「モリタ、もう時間が無いわよ。どないするん?」
我々:「離陸まで1時間15分ぐらいしかないぞ!!
もうあきらめるか? 一か八か自宅に取りに帰るしかないぞ!!
モリタ、お前の家はどこや?」
モリタ:「原木中山です!!」
我々:「そんなに遠くないなー。
行け!! 早く行け!!
タクシーしかないぞ。」
モリタ:「はい!!
それじゃあ、一か八か行ってみます!!
じゃあ皆さん、行ってらっしゃーい!!」
我々:「サイナラー!!」
1時間半後です。
我々は全員飛行機に乗り込んでいました。
我々:「やっぱり無理だったな。
いくら原木中山でも、成田との往復じゃー2時間近くかかるだろ。
パスポートもすぐに見つかるとは限らないし。
バカだな、あいつ。」
その時です!!
富美ちゃん:「あー、モリタ!! パスポートあったん!!」
モリタ:「はぁはぁはぁ、あ、ありました!!
テーブルの上に置き忘れてました!!」
我々:「えー!!
お前、よく戻って来れたな?」
モリタ:「いやー、タクシーの運転手さんがめちゃめちゃ飛ばしてくれて
160キロで全ての車を追い抜いてくれました!!」
良かった。
ツアー料金がパーになるところだった。
3 高山社長(前上場企業社長)の直前キャンセル事件
初めての香港。ツアー料金が安いから選びました。
「しかし、金の無い男だけで香港に行って何をするんだ?」
「偽者のロレックスでも買うか?」
成田でそんな事を話していたら、
A君:「武谷(たけや)さん、高山が来れません!!
今回のツアーはキャンセルです!!」
私:「なんで?」
A君:「昨日、新橋の公衆電話に財布とパスポートを置き忘れて、
気がついて戻ったけど無かったそうです!!
彼女も一緒だったそうです。」
私:「なにー!!
じゃあ本当に行けねーじゃん!!
あのバカが・・・・・!!」
A君:「かわいそうですよ!!
財布の中には20万円も入っていたそうです。
それから自宅のカギも。」
私:「じゃあ、昨日あいつはどうしたんだ?」
A君:「自宅にも入れず、結局、彼女とラブホテルに泊まったそうです。」
我々:「かわいそうだなー。
それで、ツアー料金はどうなるんだ?」
A君:「直前キャンセルなので、全額払わなきゃいけないそうです!!」
我々:「えー!!
それはむごいなー。
あいつ今頃何してるんだろー?」
こんな酷い話もありました。
しかし、バカですよね。
4 下野さん(営業マン)、飛行機の中で泥酔。更に空港で忘れ物を・・・・・。
私:「よし、高山の事は考えても仕方ない。
気を取り直して、みんなで香港を満喫しよう!!」
という感じで、成田でジャックダニエルを買って、飛行機に乗り込みました。
そのボトルをみんなで回し飲みしている内に、いい気分になってきました。
そして数時間後、目が覚めて後部のトイに行ったら、
その手前の通路に下野さんが毛布をかぶって寝ているんです!!
私:「下野さん!! どうしたんですか?」
下野さん:「ど、ど、ど、す、す、す、すみません・・・・・。」
私:「飛行機、苦手だったんですよね?」
下野さん:「だ、だ、だ、飛行機が怖いので酒を飲んだら、もっと体調が悪く・・・。」
私:「わかりました。
とにかく着陸まで寝ててください。」
これはとんでもない醜態だな。
私:「誰だ!!
下野さんに酒を飲ませたのは?」
他の奴ら:「そんな事言っても、自分でガンガン飲んでましたよ。
途中までめちゃくちゃハイでしたよ!!」
その数時間後、やっと香港に到着です。
幸い下野さんの体調も回復してきました。
そして、空港の入管を一緒に通りました。
ところが、急に下野さんが慌て始めました!!
下野さん:「財布が無い!!
おーい、財布が無いぞ!!
どうしよう、どうしよう・・・・・・・。」
私:「えー!!
酔っていたし、飛行機に置き忘れたんじゃないですか?
じゃあ探してもらいましょうよ!!」
下野さん:「探してもらう?
そんな事言っても、僕、英語できませんよ!!
武谷(たけや)さん、僕の代わりに説明してくださいよ!!」
私:「僕も英語なんかできませんよ!!
自分で説明してくださいよ!!」
下野さん、空港のトランシーバーを持っている係員に向って、
下野さん:「す、す、すみません。エクスキューズ・・・・・・。
え・・・・・と、 マイマネーがナッシング。」
当然、全く相手には伝わりません。
下野さん:「マイマネー、マイマネー、ナッシングー。」
と言いながら、グルグル動き回っているわけです。
そんな中、私が適当な英語で係員にお願いして、飛行機の中を探してもらいましたが、
機内では財布らしきものは見つかりませんでした。
私:「下野さん、ちょっと冷静に思い出しましょうよ。
本当はちゃんと飛行機から持ち出して来たんじゃないですか?」
下野さん:「あー!! ひょっとして!!」
と言って急に入管に向って走り始めました!!
そしたら、先ほど通過した入管のデスクの脇に、下野さんの財布があったんです!!
パスポートと一緒に取り出して、そのまま入管のデスクに置き忘れて来たらしいのです。
いやー、一件落着ですが、この大騒ぎでツアーバスを40分も待たせてしまいました。
それから最後に、下野さんが香港で買った偽者のロレックスは1週間で止まってしまいました。
バカですね。
今思えばどれも笑い話ですが、当事者にとっては脂汗が出る体験です。
特に、高山社長の事件はかわいそうでした。
バカが多かったな。
「つまづいたっていいじゃないか 人間だもの」 みつを
合掌。