「上司Uさんの教え(人材紹介コンサルタントの心得)」
新人時代に大変お世話になった、マネージャーのUさんの教えを書かせていただきます。
普段は無口なUさんだけに、時折おっしゃる言葉には含蓄があります。
誠実で寡黙で創業メンバーの一人。
人材紹介コンサルタントの草分けです。
ある日の朝礼で、Uさんがおっしゃった言葉が、今もずっと「人材紹介コンサルタントの心得」として
心の中に残っております。
ある日の朝礼の締めの言葉です。
朝礼の司会者:「今日は最後に、Uさんのスピーチで締めていただきます。Uさん、お願いします。」
Uさん:「おはようございます。」
我々:「おはようございます!!」
Uさん:「今日は私がこの仕事をやっていく上で大切にしている事をお話しします。
特に若い営業の人たちに参考になればと思ってお話しします。」
Uさん:『求人をいただくまでは、登録者の立場で。
求人をいただいてからは、求人企業の立場で。』
我々:「・・・・?」
Uさん:「わかりやすく説明します。」
Uさん:「企業を訪問して求人をいただくまでは、登録者の立場に立って、
皆さんが自信を持ってお奨めできるような魅力ある企業かどうか?
しっかりと自分の目と耳と感性で見極めて求人を取ってきなさい。
もし、皆さんが、自信を持ってお奨めできない企業だと思ったら、
無理に求人を取って来るような事はしないでください。
皆さん自身が魅力を感じない企業を、登録者にお奨めするべきではない。
わかりますか?
皆さんは、ご登録いただく方々の代わりに魅力ある求人開拓をする責務があります。」
我々:「うーん、なるほど。そういう意味か。」
Uさん:「それでは、求人を受注してきてからはどうするか?
皆さんが、この企業は魅力がある、この求人は魅力がある、
登録者に自信を持ってお奨めできると思って受注してきた求人です。
だったら、求人をご依頼いただいた企業の社長さんや人事の方のご期待に
何としてもお応えしなければなりません。ですから、求人をいただいてからは、
求人企業の立場で良い人材を探してご紹介しなければなりません。」
我々:「うーん、それはそうだ。」
Uさん:「1日でも早く求人企業が求める人材をご紹介しなければなりません。
丁寧でわかりやすい求人票を作成すること。
カウンセラーの皆さんに、しっかり説明すること。
そして、他人任せにせず自分でも適合する人材を探す事です。」
Uさん:「そして、その活動状況を定期的に求人企業にご報告する。
定期的な状況報告をしなければ、求人企業は不安になります。」
我々:「うーん、おっしゃる通り。報告不足でクレームをいただく事も多い。」
Uさん:「それでは、最後にもう一度言います。
求人をいただくまでは、登録者の立場で。
求人をいただいてからは、求人企業の立場で。」
今でもこの一言に、人材紹介コンサルタントに必要な心構えが集約されていると思っています。
Uさん、貴重なお言葉、ありがとうございました。
教えを守って、今でもいい加減な求人企業はバンバン切り捨てております。
原点
「アノネ
人間にとって一番大事なものはなにか?
そこを原点として考えてゆけば あとは自然にわかってくるよ」 みつを
合掌。