「クレームの嵐(その1:続編)」
今日は、昨日のクレームの結末がどうなったか? を書きます。
数日後のことでした。
敏腕営業所長のKさんから電話がありました。
営業所長:「俺が先方の人事部長に謝罪して、何とかアポイントを取った。お前も来るか?」
私:「えー、そうですか?
出入り禁止になったのに、また行ってもいいんですか?
行きます。行きます。」
営業所長:「じゃあ、現地(先方の本社)に明後日の午後4時に来い。」
私:「ありがとうございます。」
そして、その日が来ました。
私は新橋駅からJRに乗って、お客様の本社がある恵比寿駅に向いました。
が、しかし!!
京浜東北線に乗って品川で山手線に乗り換えるつもりが、目が覚めたら大森駅だった !!
なにー、これはやばい!!
すぐにお客様の本社人事部に連絡を入れました。
「電車を間違え30分ほど遅れます!! 誠に誠に申し訳ございません。」
汗だくで現地に到着した時には、既に約束の時間を40分遅れ。
人事部長と営業所長のKさんが話をしていました。
私:「大変遅くなりまして、誠に申し訳ございません!!」
営業所長:「馬鹿者!! ええから、はよ座れ。」
人事部長:私の方は全く見ず、しらーと一言もなし。
その後、人事部長と営業所長との間でなごやかな会話が続き、
私の存在はまるで透明人間のようでした。
それが30分以上続いたでしょうか? その後、営業所長の一言。
営業所長:「武谷(たけや)、申込書出せ。
寛大な重役のおかげで、ご発注いただけるそうや。
お礼せんか!!」
私:「あ、あ、ありがとうございます?」
その後、取締役人事部長が、人事課長さんを呼んで一言。
人事部長:「これ、ハンコ押して来てくれ。」
人事部長:「おい、武谷(たけや)とか言ったな?
今後の細かい事は人事課長と進めてくれ。」
私:「はー、わかりました。ただ、今回の求人はお急ぎですか? 」
人事部長:「当り前だ。前にも言っただろう !!
B-ingに出しても採用できないから仕方なく頼むんだろう !!」
私:「そうですよね。それなら一度うちの会社にお越しいただけませんか?」
人事部長:「なんで俺がお前の会社に行かないといけないんだ!!」
私:「それはー、それはですね、
うちには登録者の方と直接会っているカウンセラーと言う者がおりまして、
その者たちに人事部長から直接今回の求人に関するご説明をいただいた方が
効果的だと思うんです。」
人事部長:「俺がそこまでしないといけないのか!!高い金を払わせた上で!!」
私:「高いお金を払って採用できないよりましでしょう。
御社のために言ってるんです。」
人事部長:「なにー!! あとは、人事課長とやれと言っただろう!!」
と言われて、人事部長は席を立たれました。
営業所長:「お前はアホか!!
折角ご機嫌が良くなったところなのに、何を言い出すんだ!!」
私:「済みません。でも、人事部長にお越しいただければ、
私がカウンセラーに伝えるより遥かに効果的です。
その方が早く確実に採用できます。」
営業所長:「そうだとしても今日この場で話すことやないで!!
お前はめちゃくちゃや。」
そこに人事課長がハンコを押した申込書を持って来られました。
私:「ありがとうございます。今後とも宜しくお願い致します。」
結局、それから2週間後、人事部長と人事課長がご来社されました。
人事部長は、私に対する態度とは180度変わり、
数人のカウンセラー(当時、50代・60代の大手企業出身の役員や部長経験者集団)
に対して、低姿勢で丁寧に求人のご説明をされ、
誠になごやかな雰囲気で求人企業説明会は終了しました。
さすが取締役人事部長!! 伊達に出世していないな。
その後、間もなく順調に複数の登録者の方をご紹介でき、
「営業職」と「経理」の求人は充足しました。
すると、すぐに人事課長からお電話をいただきました。
「追加発注したいので、また来てください。」
その後、私が人事異動で担当をはずれても、
10年以上は継続してお取引いただき、大変有難いお客様になりました。
それから、営業所長だったKさんは、その後とんとん拍子に出世され営業部長になりましたが
今でも懇意にしていただいております。
取締役人事部長 ○○様、 ありがとうございました。
失礼な事も申し上げましたが、何卒ご容赦ください。
しかし、男と男の約束は守りましょう。
「ほんとうのことが いちばんいい」 みつを
合掌。