「問題に対処するな。目前の事象に対処せよ。」
先日、ある人材紹介会社のY社長から伺った貴重な言葉です。
同業者4人で食事をしていましたら、その中のAさんが少々悩んでいらっしゃいました。
Aさん:「別の紹介会社から今の紹介会社に転職してきたんですが、何だか風土が違っていて
しっくり来ないんですよね。」
「それは具体的には、どんな所が違うの?」
Aさん:「何だか盛り上がらないと言うか、一体感が無いと言うか、会社として組織として
団結していないような気がします。」
「そーなんだ? でもそれはわかるけど、そんな簡単に解決する問題じゃないし、
一人で悩んでも仕方ないんじゃないかな? 風土を変える事が何より難しいし長い時間が
かかるよ。風土はその会社の歴史であり人格みたいなものだよね。」
Bさん:「そうだよ。少しずつ良い方向に変わっていると思うし、そんな悲観しなくても
いいんじゃないかな?
ところで、Y社長はどう思われますか?」
Y社長:「え!! 俺に聞いてるの?
うーん、そうだね。あんまり考えても仕方ないんじゃない?
そんな事ばかり考えてたらうつ病になっちゃうよ。
俺もさー、サラーマン時代CFOとか役員だった時は、会社の問題ばかり考えて
暗かったよ。本当に顔色が悪かったもん。
最近、知人から 『お前、元気になったな、顔色がすごく良くなったよ』って言われるよ。」
「へー、そんなに暗いY社長は、今の雰囲気からは想像できませんね。」
Y社長:「いや本当に大変だったんだよ。
でも、その時に尊敬する人から言われたことがあって、確かこんな言葉だったな。
『問題に対処するな。目前の事象に対処せよ。』 だったかな?
確かに深刻な問題はあるけど考えても解決しない事を考えるより、
目前の事象に対処すれば気持ちは楽になるし、問題というのは、
いつか時間が解決するんだと言われたよ。
実際そうなんだよね。」
私:「へー、いい言葉ですね。すごい共感できるな。
確かに振り返ってみたら、考えても仕方ない事ばかり考えてましたよね。」
Y社長:「そうそう、すぐに解決できない問題を一人で考えても仕方ない。
そんな時間があったら、目の前の仕事をどんどん片付けちゃえばいいんですよ。
その方が人生良い方に回っていきますよ。」
さすが、外資系企業やオーナー企業の役員を何社も務めたY社長の話は含蓄があります。
含蓄あるのに笑いながら軽く話すところが、またいい感じです。
Y社長、貴重なお話、ありがとうございました。
「しあわせは いつも自分のこころがきめる」 みつを
合掌。