ホーム > 社長ブログ > 「良い採用責任者と?な採用責任者」

社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「良い採用責任者と?な採用責任者」

「良い採用責任者と?な採用責任者」
 
昨日は日本経済の活性化のために新宿で飲みまして、岩手県の地鶏をたくさん食べました。
 
おいしくヘルシーでリーズナブル、活気のある良いお店でしたよ。
 
社長、Kさん、いつもありがとうございます。
 
その新宿の飲み会の前に、新規クライアントにお邪魔しました。
 
取締役自らお出迎えいただき、お茶も出していただきました。
 
取締役:「こんな小さな会社ですから、ご不安に思われて応募を敬遠される方も多いでしょう。」
 
とおっしゃって、お忙しいのに大変丁寧に会社のご説明をしていただきました。
 
企業説明のための資料も作成されておられて、本気さや誠実さが伝わってきました。
 
「よし!! この会社の発展に何とか役立ちたい。」 と思いますよね。
 
また、このような誠意ある方に面接していただけると安心です。
 
お一人面接に進んだ方も、取締役やこのクライアントに対して大変良い印象を持たれていました。
 
このように良い採用活動をされると、数人のベンチャー企業でも必ず良い人材を採用できます。
 
取締役、待っていてください。私が何とかします。
 
一方で、「お前はそれでも人事採用責任者か?」 と思うような会社もあります。
 
真夏、クライアントのエレベーターホールでキャンディデートと待ち合わせました。
 
キャンディデートは、ネクタイを締めてスーツを着て、もう汗だらだらですよ。
 
面接時間になったので、受付で面接官を呼びます。
 
応接に通してくれるのはいいけれど、キャンディデートと私の席には直射日光が・・・・・。
 
どうしてブラインドを閉めないのかな?
 
おまけに応接のエアコンは、入室後オンにしたばかりですから暑い暑い。
 
そこで入ってきた面接官は、クールビズでノーネクタイに半そでのワイシャツですよ。
 
それは良いとしても、だったら、
 
「大変お暑いでしょう。是非上着をお脱ぎください。よろしければ、ネクタイもはずしてください。」
 
というぐらい言えばいいのですが、全くそんな気配も無く面接が始まります。
 
直射日光も当たりっぱなし・・・・・。
 
汗は全く止まらず、だらだらです。
 
一目瞭然なのに、ブラインドを閉める気配も全く無し。
 
ダメ押しに、「熱いお茶」 が出て来る。
 
言葉だけは丁寧だけど、何とも事務的な面接で一通りの質問が終わります。
 
「最後にそちらから当社に関するご質問があればどうぞ。」
 
これは良いのですが・・・・・。
 
キャンディデート:「済みませんが、会社案内の売上データが旧いので、最近の売上や
           利益をお教えいただいてもよろしいでしょうか?」
 
人事:「その質問の意図は何ですか?
    新卒の採用においても、売上と利益を聞かれるのですが、それを知って一体どうするのか?
    質問の目的がわからないのです。」
 
はー? 耳を疑う衝撃的なごまかし答弁です。
 
これから自分が職業人生を送るかもしれない会社の売上も利益も知らないで意思決定できますか?
 
売上が伸びているならば、どの事業、どの製品、どの地域が伸びているのか?
 
売上が減少しているならば、どの事業、どの製品、どの地域が不調なのか?
 
それを深く聞いていく中で、経営課題とか採用の背景がわかってきますよね。
 
非上場企業で、業績も原則非公開であっても、
 
「正確な数値は非公開なので申し訳ないのですが、だいたい2005年以降横ばいで推移しており、
内訳としては、日本国内の売上は減り、それを海外現地法人の売上でカバーしています。
利益に関しては、2009年度は大変厳しかったですが、それ以外の年度は黒字で推移してます。」
 
とか、いくらでも答えようがあるじゃないですか?
 
別に聞いたからと言って、他人に言いふらすわけでもないし、部外者は興味持たないですよ。
 
こんな誠意の無い面接だったので、クレームをつけたんです。
 
1 汗だらだらのお客様はネクタイにスーツなのに自分たちはクールビズとは何事だ!!
 
次の面接から上着を着て面接するようになりました。
 
2 暑いのに、「熱いお茶」 とは何事だ!!
 
次の面接では冷たいお茶が出ました。
 
3 売上や利益に関して何も答えないとは何事だ!!
 
会社案内のデータが若干更新されました。
 
人事:「ご指摘ごもっともです。改善努力します。」 とは言ってましたが、
 
「ただのエージェントのくせに色々うるさいなー。何様のつもりだ!!」
 
と思っていたのでしょうね。
 
感情的には当然でしょう。
 
その結果、取引は黙って切られました。
 
過去10名以上の実績がある大切なクライアントなのですが、私の方針は、
 
「採用をなめているバカは切る。」
 
ですので、これでいいのだ。
 
歴代の人事の方々には、いろいろ教えていただき、仲良くさせていただいていたのですが
相性が悪いと仕方ないです。
 
人間は好き嫌いの動物なので、無理に付き合う必要はありません。
 
相性が合うコンサルタントにバトンタッチした方が良いのです。
 
私にはバトンタッチする相手がいませんが・・・・・。
 
家内に、「俺が間違ってるかな? 俺がわがままなのかな?」 と言ったら、
 
「いいんじゃない。 私も1回面接同席したけど、言葉づかいだけは丁寧だけど、
全然人間味を感じない人だよね。」
 
と一刀両断でした。
 
女は腹が据わってますね。
 
社長、人事を変えないと良い人材を採用できませんよ。
 
昔は、社長が先頭に立って採用していたのに。
 
「いまここに だれともくらべない はだかのにんげん わたしがいます」   みつを
 
合掌。

記事の一覧に戻る

コンサルタントによる転職相談
ご登録はこちら

プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

カテゴリー

アーカイブ

このページのトップへ