リクルートエージェント新社長 「水谷智之」 と言う男
水谷君は、多分昭和63年入社なので4期後輩になる。
彼はリクルートで順調に出世してきて、今は無き「テクノロジーB-ing」の編集長をやり、
確か1999年頃に当時のリクルートエイブリック(現エージェント)に出向してきた。
その時、私は何もしない事業企画部長で、彼が事業企画課長として近くで仕事をすることになった。
当時の事業企画部は、水谷、前原(前R-EX社長、ドクターズキャリア取締役)、海老原(ニッチモ代表、
「HRmics」の編集長、エンゼルバンクのモデル)、平野(現事業部長)、柴(現総務部長、転職徒然草筆者)
貝瀬(現事業部長)、など優秀な人材の宝庫だった。
全員が勝手に仕事ができるので、私は彼らに頼まれた事しかしないで放置することにした。
得意のノンマネジメントだ。
水谷君と初めて話した時、「あー、この男が将来この会社の社長になるな。」 と確信した。
直感だ。
彼は、2年ぐらい?リクルートエイブリックにいた後に、リクルートに戻り執行役員になった。
その後は、エリアマーケティング?など関連会社の社長や、リクルート本社人事部長などを経て
最近は前社長の村井さんの下でリクルートエージェントの常務をやっていた。
1999年頃、事業企画部の金魚蜂(ガラス張りの打合せルーム)で、水谷君に聞いた。
私:「何のために、この仕事してるの?」
水谷氏:「転職市場のディスクロジャーを進めて、健全な転職市場を形成したいんです。」
私:「ほー、具体的には?」
水谷氏:「求人企業に対して徹底した情報開示を求めます。」
私:「良い事ばかりじゃなくて問題点や課題も含めて?」
水谷氏:「そうです。
就職や転職を考えている人の意思決定材料になるような情報を可能な限り
ディスクローズしてもらって、ミスマッチの少ない市場を形成したい。
その結果、ディスクロジャーを進め課題解決に真摯に取り組んでいる企業に
優秀な人材が集まり採用できるようになり、更に発展成長する。」
私:「その逆の企業は、優秀な人材採用ができず成長できない。
ディスクロージャーは就職・転職希望者のためだけではなく、結局は、求人企業の
発展成長につながる。」
水谷氏:「そうです。
それを早く気づかせて健全な市場を形成したい、というのが当面の目標です。」
私:「うん、明快だね。頑張って。」
水谷君は、この12年前の会話を覚えていないだろうが、今でも彼の中にこのような信念があって
それを具現化する決意と具体策を持ち続けているならば、是非それを実現してもらいたい。
それができる人間だと信じている。
「いちずに一本道 いちずに一ツ事」 みつを
合掌。