「成功事例・失敗事例を共有しよう!!」
業績の悪い人材紹介会社では、人材コンサルタントが他のコンサルタントに、
成功事例の話を聞きに行くという光景が少ない。
ケーススタディーの共有がほとんどされていない。
また、その状態をマネージャーも放置している。
特に、中途採用者が大多数を占める会社では、社歴も浅く人間関係ができていない場合も多いので
気安く他のコンサルタントに成功事例など聞きに行けない。
また、他人に成功事例を聞くのは、自分のプライドが許さない。
人間だもの、気持ちはよくわかる。
ただ、ケーススタディーの共有もしないのでは、何のために一緒に働いているのか?意味が無い。
ただ、同じ事務所に机を並べて、同じ空気を吸って、同じようにインフルエンザになるだけだ。
いろいろなコンサルタントの成功事例、できれば失敗事例も共有できれば、
一つの成功・失敗が全員の成功・失敗体験になり、学習スピードが飛躍的に速まる。
マネージャーが、「あーしろ、こーしろ」 と指示するよりも、同僚の事例の方が遥かに説得力を持つ。
マネージャーは、ケーススタディーを共有する場づくり、環境づくりに務めた方がよい。
いきなり環境をつくれ、では難しいのもよくわかる。
その際には、まずは営業ミーティングで、マネージャーがコンサルタントの事例発表を代行する。
マネージャー:「今週は、Aさんの成功事例を発表します。
今回の事例は、こんな求人で、途中こんな障害に直面しましたが、
Aさんはその障害をこのようにクリアして見事成約にたどり着きました。
Aさん、おめでとうございます!!」
マネージャーが、事前にAさんに取材して、代わりに成功事例のポイントを解説する。
マネージャーが、具体的に誉める事はとても大切だ。
Aさんは恥ずかしがる。人前で自分の自慢話などされたくないと思う人もいる。
しかし、これを続けていると、自分から他のコンサルタントに成功事例を聞きに行く人が、
一人二人と出て来る。
そんな事から少しずつ雰囲気が変わっていく。
自分から成功事例を話してもいい、という人も出て来る。
こんな人は大いに評価して、給与も上げてあげればいい。
仕事の内容をいかにブラックボックス化させないようにするか、特に一気通貫(両面)スタイルで
自己完結になりやすい人材紹介会社では大事な点だ。
ただでさえ無口になりやすい仕事だ。
そんなよどんだ空気を意識的に変えましょう。
「うつくしいものを美しいと思える あなたのこころがうつくしい」 みつを
合掌。