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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

脱、確率論マネジメント。

「脱、確率論マネジメント」
 
今月は、「紹介数○件、面接数○件」 だから、過去の実績から割り出した確率から予測すると
1カ月後の成約数は○件でしょう!!
 
私もこのような確率論マネジメントをやっとりましたが、今はあまり意味が無いです。
 
確率論マネジメントが通用するのは、好景気や競争の少ない時だけです。
 
現在、クライアントは迷ったら採用しないでしょう?
 
面接を何件設定しても、簡単には成約につながらないでしょう?
 
逆に内定する人は、たくさん内定して辞退する人が多いでしょう?
 
ではどうするか?
 
昨日のブログで書いたように、決まる求人を新規開拓する、決まる人材をサーチする、
 
これができれば一番いいです。
 
それは大前提として、今は単純な確率論マネジメントから決別する時です。
 
今は、面接の内容・双方の感触による、「面接の品質マネジメント」 に切り替えなければいけない。
 
面接の品質には、九通りあります。
    
 
クライアント
 
    登
  ○
  △
  ×
    録
  △
  △
  ×
    者
  ×
  ×
  ×
 
 
 
 
お見合いですから、どっちかが 「×」 なら話になりません。
 
逆に、クライアントも登録者も相思相愛の「○&○」 は、放っておいても余程のへまをしない限り
成約に至りますね。
 
問題は、「○&△」、「△&○」、「△&△」 をどうるするかですね。
 
今は、クライアント側が 「△」 の場合は、迷ったら採用しない傾向が強いので、
これを 「○」 に変えるのは相当難しいですよ。
 
ですから、私なら、クライアント側が「△」の場合は望みが薄いとみて、あまりパワーをかけないです。
 
従って、残るは、クライアントが「○」だけど、キャンディデートが「△」のケースですね。
 
ここで各論に入るわけですが、 「なぜ、キャンディデートは 『△』 なのでしょうか?」
 
この理由を徹底的に知る努力をしますね。
 
「何か気になる事はありませんか?」 「少しでも懸念されている事はありませんか?」 などと、
 
柔らかい質問で本音を語っていただきますよね。
 
お互いの関係の深さとキャンディデートのキャラクター次第では、
 
「正直、何か引っかかっている事があるでしょう?」 と直球で聞けますよね。
 
そうすると、「△」の状態で躊躇されている原因がわかりますね。
 
仕事内容?年収?ポジション?相性?他の会社が第一志望?家族の反対?
すぐに意思決定できない?
 
何かネックになっている事が出てくるでしょう。
 
躊躇されている原因がわかったら、それをどのように解消するか? ですね。
 
もちろん、努力しても解決不能な問題もあります。その場合は仕方ない。次の仕事をしましょう。
 
ただ、可能性ある案件は、具体的な解決策をメンバーに考えさせ、話し合い、
迅速にアクションを起こすのが今の現場のマネージャーの最大の仕事ですね。
 
もう確率論では駄目だから、「1件1件の面接品質マネジメント」 に入り込まないと、
マネージャーの存在価値は無いですね。
 
結局、「○&○」 と 「○&△」 の面接が、今現在何件進捗していて、現場のマネージャーの
 
予測として何件成約しそうなのか? 最大何件? 実感値で何件? 最悪何件?
 
アナログな要素が入りますが、これが現在の業績予測になります。
 
これを最大値に近づけるべく、最善手を打っているか?
 
いつも予測値と結果が大きくずれるマネージャーはスキル不足なのか? 
メンバーとのコミュニケーション不足なのか? 何か原因がありますね。
 
そのマネージャーが抱える原因に手を打つのが、部長以上の仕事ですね。
 
以上、釈迦に説法で恐縮ですが、脱確率論マネジメント=面接品質マネジメントのお話でした。
 
皆さん、良い週末を。
 
「いまから ここから」   みつを
 
合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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