「大学生の人材紹介事業」
リクルートエージェントOBの、A君とB君が訪ねてきた。
私:「今は何をやってるの?」
A君:「主に大学生の就職活動支援をやっています。」
私:「へー、それはいつから?」
A君:「リクルートエージェント在籍中からです。」
私:「そんな副業やってたの?」
A君:「副業じゃないです。
会社の休日に無償で幾つもの大学を回り、就活セミナーや個別相談をやってました。」
B君:「大学生からは、就活先生と言われてるもんね。」
私:「そりゃ偉いね!!」
A君:「はい。その時からの積み重ねがあるので、独立しても何とかやってます。」
私:「例えば、どんな大学?」
A君:「かなりの数になりましたが、
先日は京都大学の学生と企業を引き合わせて、相互理解を深めてもらう企画をやりました。
その結果、その企業は初めて京都大学の学生を採用することができました。」
私:「京大、凄いね。」
A君:「はい。
東京以西、特に関西の主要大学とはパイプがあります。」
B君:「今度は福岡の九州大学、西南学院大学、福岡大学でもやりますよ。」
私:「大学とは、どうやってパイプを作るの?」
A君:「就活学生サークルと長年時間をかけて信頼関係をつくってきました。」
私:「なるほど。大学の就職課とかじゃなくて、学生と直接やってるんだ?
大学と直接やり取りするのは面倒だし、意識の高い学生サークルと組んだ方が
やりやすいよね? うるさい教授なんかもスルーできるしね。」
A君:「そうですね。大学とやり取りしていたら、話がなかなか進みません。
エンドユーザーの学生と直接やる方が、彼ら彼女らの求めているもの、欠けているものが
すぐにわかりますし、こちらが提供すべき事も自ずとわかります。」
私:「今は採用企業に課金してるの?」
A君:「はい、そうです。個人課金のサービスも考えています。」
私:「中途採用と違って優秀な学生の採用は底堅いからいいね。」
A君:「はい。これから益々少子化時代ですから、優秀な新卒採用ニーズは益々強くなります。」
私:「俺も学生には興味あるなー。
でも、そういう過去の地道な積み重ねがないとできないよね。」
A君:「はい。手を出している企業は多いですが、あまりうまく行っている話は聞きません。」
私:「あーそう言えば、この前、有名理工系大学の就活支援サークルの代表と会ったから、
良かったら会ってみたら? 理工系は特に求人ニーズも強いでしょう?」
A君:「そうですね。是非、紹介してください。」
こんな感じの話をして、二人は帰って行きました。
私は、大学生にも関心はあるのですが、本当は中学・高校時代から将来の職業に関して
学生にもっと考えるチャンスを与えるべきだと思っています。
以前、このブログでも 「これからは職人の時代だ!!」 という事を書きましたが、
職人に向いている人が、無理やり塾に通って大学に行っても仕方ないと思います。
本人の興味・適性がわかれば、早くその方向に向かわせてあげたい。
私のように30代後半になって、「貴方はパイロットに向いている」 と答が出てもどうしようもない。
というわけで、将来は高校生のキャリアコンサルタントなどできればいいなー、とも考えています。
もう既に誰かがやってるでしょうね。
「梅の木に梅の実 柿の木に柿の実 それでよいのです」 みつを
合掌。