ホーム > 社長ブログ > 会社は誰のものか?

社長ブログ 人材コンサルタント25年史

会社は誰のものか?

「会社は誰のものか?」
 
資本の論理から言うと、それは株主のものということになるでしょう。
 
では、言い方を変えましょう。
 
「会社は、どのような優先順位でマネジメントするべきか?」
 
私は、
 
1 社員
 
2 顧客
 
3 株主
 
の順番だと思っています。
 
アメリカ式資本主義の考え方とは逆ですが、それが日本のアイデンティティーだと思っています。
 
・優秀な社員を採用し、きちんと教育して、酒を飲んで語り合って、常に高いモチベーションで
仕事に取り組める環境を整える。
 
・そのような社員は、顧客に良いサービスを提供できるので、顧客の評価が高まり、その結果として
売上や利益が生まれる。
 
・そして、生まれた利益が株主に還元される。
 
「株主のために働け!! お前も社員持株会に入っているだろう?」
 
などと言っても無駄です。しらけるだけです。
 
「お前自身とお世話になっている顧客のために働け!! そこに、お前が成長する道もあるし、
顧客から評価され感謝されるという喜びもあるじゃないか?」
 
というように、社員目線に立って話さないと心に響きません。
 
ちょっと良い話を書きます。
 
昔、故ドラッカー博士とソニーの故盛田会長の経営に関するディスカッションのVTRを見ました。
 
その最後の会話が印象的だった。
 
ドラッカー博士:「盛田さん、最後の質問です。
          貴方の経営者としての究極の目標は何ですか?」
 
盛田会長:「はい。
       それは当社の社員に、『当社に入社して良かった。当社で働いて良かった。』
       と言ってもらえる事です。」
 
ドラッカー博士:「素晴らしい!!
          社員の満足感、充実感を最大化する事こそが、経営者の果たすべき究極の
          目標だと思います。
          私は、盛田さんのお考えに感銘を受けました。
          貴方のような経営者が、もっと増えるように、私も微力ながら尽力します。」
 
凄いですね。
 
本当に偉い人は、物事の本質を見据えていると思いました。
 
「いまから ここから」    みつを
 
合掌。

記事の一覧に戻る

コンサルタントによる転職相談
ご登録はこちら

プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

カテゴリー

アーカイブ

このページのトップへ