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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

関西リクルート人材センターとの合併 ⇒ リクルートエイブリック誕生

「関西リクルート人材センターとの合併 ⇒ リクルートエイブリック誕生」
 
今日は、リクルート人材センターが関西リクルート人材センターとの合併し、リクルートエイブリックに
なった時の話を書きます。
 
確か1998年だったと思います。
 
以前からの改革の流れで、こんな意見があったんです。
 
「こちらの都合で勝手に東京とか関西とか会社を分けているのはおかしい。
悪い事ばかりじゃないが、お客様から見ても不都合の方が多い。」
 
例えば、
 
・一つの企業に東京と大阪、別々の担当者が営業に行くので混乱する。
*時には喜ぶお客様もいますが。
 
担当者間のコミュニケーションが悪いと更にご迷惑をかける。
 
・例えば、同じ企業なのに東京と関西とで料金が異なることもあった。
 
関西で登録した人材を関西企業に無理に決めようとする力学が働き、
もっと好条件の東京の会社に紹介が出ない。
この逆もあって、東京は東京で完結しようとして機会損失が生まれる。
 
このような事が実際に頻発しており、明らかに合理的なシステムになっていなかった。
 
こちらの勝手な都合で別会社なんかにすると、必ずこのような弊害が起こるのが世の常です。
 
でも、それぞれが一生懸命やってきた。
どっちもさぼってたわけじゃない。
自分の会社のために働いてきた。
しかし、時代の流れ、市場の声なのだから、それに逆らうのはおかしい。
 
こんな話で合併する事になったのです。
 
あくまで対等合併です。
 
「東京が本社になるのだから、東京が関西を吸収合併するんだ、などと一度も思った事はない。
これから、本当に市場に評価される会社を目指して一緒にやっていきたい。
そのためには関西の力が絶対に必要だ。
だいたい、俺は東京より関西リクルート人材センターの方が好きだ。
社員が暖かく人情がある。
関西の人は、出張で行くといつも暖かく歓待してくれる。
それなのに、東京の社員は関西の社員に対してそっけない。冷たい。薄情だ。」
 
個人的には、こんな事を思っていたので、赤坂プリンスホテルで、合併後初の合同キックオフ
あった時には入口に立って、関西のマネージャーを一人一人握手で迎えた。
それが、お迎えする東京の礼儀というものだ。
 
あくまで対等合併です。
それなのに新聞には、 「東京が関西を吸収する」というようなニュアンスの記事が出た。
デリカシーの無い記事を書きやがって、関西の社員は元気を無くしているのにバカヤロー!!
 
実際、合併に当って多くの業務ルールは東京寄りのルールに変更された。
 
更にその後、関西の社員が大量に東京に転勤して来た。
 
でもこれは、東京が先んじて様々な改革をやって成果を上げていたのだから仕方ないし、
東京の市場が関西の市場の何倍もあるのだから、多くの転勤が発生するのも仕方ない。
 
吸収したんじゃない。あくまで対等合併です。
 
関西の営業部長だった大先輩のMさんが言った。
 
Mさん:「武谷(たけや)、足を踏んだ方は踏まれた方の痛みはわからんのや。」
 
いや、Mさん、おっしゃる意味はわかりますが、本当に東京の社員は対等合併だと思っています。
 
関西から東京に来た人も、東京から関西に行った人も活躍しています。
今となっては、合併の事など風化して一つの会社になってます。
こうなるのは必然でした。
クライアントにとっても、キャンディデートにとっても、自社にとっても良かったのです。
 
「人生至るところに青山あり」
 
合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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