「若手キャリアアドバイザー投入とその結果」
1992年、新橋本社に投入された若手キャリアアドバイザー(CA)は、
営業マネージャーだったM君、元暴れん坊営業マンのNさん、入社3年目の女性トップセールス
の二人HさんとTさんでした。
このメンバーに私を加えた5名が、新橋本社の若手CAとして配属されました。
他は年輩CAの方々5名ぐらいで、合計10名程度の部隊です。
私は当初、
「自分だったら年輩CAの2倍、少なくとも1.5倍は決められるだろう。」
と思ってました。
営業部隊から貴重な戦力を投入する以上は、それぐらいの成果を上げて、
これをテコに一気に若手CAを増やす突破口にしたかった。
しかし、結果はそのようにならなかった!!
個人的には、新橋では第2Q(二番目の四半期)でトップになった。
確か17名程度の決定だったかな?
でも、年輩CAの平均が12名程度の決定だったので、1.4倍程度でしかない。
更には、新橋以外の新宿や池袋に、私より決定人数が多い年輩CAが二人いた。
「こんなんじゃ全くダメだ~!!」
と思った。
また、他の若手CA(同僚たち)の数字が伸びない。
結果が出ないので言い訳を始める始末。
「たまたま自分に回って来た登録者は年輩の人が多いので決まらないんです!!」
「若い女だからバカにされるんです!!」
「課長というタイトルが無いから不利です!!」
「武谷(たけや)さんは、決まりやすい優秀な登録者が回ってきてますね。
私には、そんな人、回ってきません!!」
今思えば、ここで思いっきり怒れなかったのが、私のマネージャー失格の部分です。
「お前らはバカか!!味噌汁で顔を洗って出直して来い!!
俺はマネージャーとして数多くの会議に週何時間も割かれている中で、お前らよりマシな
結果を出している。
それでも俺は自分の結果に不満だ。
お前らはこの仕事しかやってないのに、このクソみたいな数字で一体何をやってるんだ!!
もう任せられん。
お前ら全員がどんな面談をしてるのか、俺が同席するから見せてみろ!!」
と言って早期に深く介入すべきだった。
そこで、若手CAの平均決定数を、せめて四半期15名程度に引き上げる。
どうしても引き上げられないメンバーは入れ替える。
更には、CA業務自身を標準化し、誰でも業績を上げられるようにする。
この肝心なマネジメントができず、結果として若手CA投入を無駄にしてしまった。
でも、私は大きな誤解をしていた。
年輩CAだからダメなのではない。
若手CAだから良いわけでもない。
結論は、年齢差ではなく個人差だ!!
「そのとき どう動く」 みつを
合掌。