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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

海外業務課(MBAヘッドハンター)誕生!!

今日は、 「海外業務課(MBAヘッドハンター)誕生!!」 です。
 
先回のように、勝手にアメリカ 出張したり、海外在住の留学生の方々のフォローなど
 
していた関係で困った人事異動が行われました。
 
郵送登録グループに配属されてわずか6ヵ月後、突然、「海外業務課」と言う社長直轄の組織が
できてしまい、私はそこに異動させられるはめになりました。
 
常務:「武谷(たけや)、今度、海外業務課と言う新しいセクションができた。
    そこに行ってもらう。
    海外に興味あるんだろう?」
 
:「えー!!何ですかそれは?何をやるんですか?」
 
常務:「わからない。決まってない。自分で考えろ。」
 
私:「ちょっと待ってくださいよ!! 勘弁してください。」
 
常務:「駄目。決定事項だ。」
 
英語もできないし海外事業にもあまり関心が無いのですが、「勝手にアメリカ 出張」の罰でしょうか?
 
自分としては、早く国内営業のラインマネージャーをやりたかったのですが回り道になってしまいました。
 
当時のM社長(創業時から人材紹介事業を立ち上げてきた人)はアメリカ 好きでしたし
近い将来、アメリカ と日本 を結ぶビジネスをやりたいとお考えでした。
 
M社長は、坂本竜馬 の土佐出身。ロマンと先見性のある人です。
 
現在のリクルートスタッフィング(派遣会社)を新規事業として立ち上げたり、
 
定年を前にした中高年対象の研修事業を立ち上げたり、後世に残る事業を手がけて来られました。
 
しかし、私のような先見性が無い人間を海外業務課のような新設セクションに配属されたのは、
ミスジャッジでした。
 
自分の中には、いい思い出が無いですね。
 
この部署にいた1年の間で、自分ができた事はほとんど無い。
 
1 海外在住留学生(主にMBAヘッドハンティング)のキャリアアドバイザー業務
 
2 留学生のための合同会社説明会の実施2回
 夏休みや冬休みで帰国する留学生と、そういう方々を採用したい有名企業を集めて実施。
 
3 海外法人との業務提携の模索 
 
 *二度目のアメリカ 出張を、常務、経営企画室長と3人で。 あー息苦しかった。
 
4 新たな駐在員のワーキングヴィザ申請・取得
 
こんなものです。
 
最終的にこのセクションは、リクルート人材センターのロス・オフィスを開設し、駐在員を一人、
日本から派遣すると同時に役割を終えてクローズしました。
 
誰に駐在してもらうかは、確か立候補制(社内公募)にしました。
 
4人ぐらい立候補したかな?
 
もちろん、英語が苦手な私は立候補せずでしたが、役員陣は戦力としてはどうでもいい私を
行かせたかったのではないでしょうか?
 
立候補(社内公募)はしてもらったのですが、初代駐在員は内々に決まっていました。
 
あの鬼マネージャーのSさんです。
 
理由は簡単で、一番仕事ができるし、M社長に対する説得力もあるからです。
 
私などが行ってレポートしたり提案したりしても、
 
M社長 :「武谷(たけや)、お前、その提案の根拠は何だ? 
       もう少し勝算がある意見を出せ!!」
 
などとなって、一向に話が進まない事がわかり切っていました。
 
だから、私は強く鬼マネージャーのSさん を推したのです。
 
この件は、事前に人事部長や経営企画室長とも話し合い、根回し済みでした。
 
駐在が内定して、鬼マネージャーのSさん は怒りました。
 
Sさん :「武谷(たけや)、なんで俺が行くんだよ!!」
 
:「だって、Sさん以外の人が行っても
  意味ないと思うんですよ。
  社長のMさんは、Sさんの言う事、
  Sさんの提案しか信用しないと思いますよ。」
 
Sさん :「そうか、そういう意味ならわかるけど。
       俺はすっかりお前に島流しにされるかと思ったぜ。」
 
私:「なんで僕がSさん を島流しにする必要があるんですか?」
 
Sさん :「俺がいない間に天下統一して、営業部長にでもなる気かと思ったぜ。」
 
私:「何を言ってるんですか!! 勘弁してくださいよ!!
   私には、そんな野心も力も無いです。
   私は、Sさん 、Nさん 、Tさんを追い越して部長になろうとか、役員になろうとか
   そんな事は考えた事もないです。
   大先輩に出世していただいて、僕は永久に子分で構いません。」
 
Sさん :「わかった、わかった。じゃあ行って来るよ。」
こんな感じで、最後は無事にSさん に初代ロス駐在事務所長として赴任していただきました。
 
それから2年後にSさん は帰国。
 
後任として、新宿支社でも一緒だったRちゃんが赴任しました。
 
ただ、バブル崩壊、国内業績悪化によって、ロス事務所を閉鎖するという悲しい結末になってしまいました。
 

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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