昨日に続き、「勝手にアメリカ出張!!(MBAヘッドハンティング:その2)」 です。
ロスに到着しました。
初めてのアメリカ本土、右も左もわからず英語もできない。
でも、リクルートUSAのスタッフが、ちゃんと迎えに来てくれました。
途中、サンタモニカ海岸 とか通ってもらったのですが、平日の昼間なのに
みんなローラースケートなんかに乗って遊んでいる。
こんな所に長くいたら二度と日本に帰れないだろうなー、と思いました。
さて、アメリカ出張の訪問目的は3つでした。
1 登録されている留学生、MBAのヘッドハンティング
2 自社の留学生(新卒)採用
3 アメリカの人材紹介業のリサーチ
それでは、「登録されている留学生(MBA中心)のヘッドハンティング」 に関してです。
MBAに詳しい人なら、アリゾナにあるAGSIM=通称アグシム(アメリカ国際経営大学院)と
言えばおわかりでしょう。
渡米前、ここに通っていらっしゃる日本人の方とコンタクトを取り、ロスで面談会を
実施する計画を立てました。
代表者の方にキャリアシートの雛形をお送りして、他15名ぐらいの日本人留学生の方々に
事前に記入済キャリアシートと職務経歴書、英文レジュメをご用意いただく。
全員、飛行機でアリゾナからロスにお越しいただく。
*当然、交通費は当社負担です。
そして、皆さんロスのボナベンチャーホテルにご宿泊していただく。
*これも、当社負担。
翌日、リクルートUSAのオフィスを借りて、私一人で15人全員と面談する。
そして、記入済キャリアシートと職務経歴書、英文レジュメを回収し、日本に帰国後、
ご希望やご経験に照らして相応しい会社をご紹介する。
こんな手はずです。
単純にマッチング目的ではなく、ビジネススクールに留学されていらっしゃる方々の
意識や志向、マインドを知り、今後の国際事業のプロモーションに活かすつもりでした。
実際、皆さんとお会いして、お食事などもご一緒しますと、大変お人柄の良い方々ばかりで、
優秀な頭脳を持ちながら謙虚でした。
「何とか、このような方々のお役に立ちたい。」
「このような方々をご採用いただき、クライアント(求人企業)にも喜んでいただきたい。」
と、強く思いました。
自分で働いてお金を貯めて、1年半から2年、アメリカで猛勉強する。
向上心が低い私には、考えられないような偉い人たちです。
大いに刺激になりました。
ただ、この企画に関しても誰の承認も取っていませんでした。
15人の往復飛行機代、宿泊料金、食事代など合わせますと、なかなか大変な金額になり、
帰国後、事後承認をいただく時に、普段はクールな常務の顔色が変わりました。
常務:「武谷(たけや)、幾らなんでも使いすぎじゃない?
こんな書類に今からサインしろと言うの?」
と言われ、さすがに申し訳ないと思いましたが、
私:「ちゃんとこの方々に求人をご紹介して投資回収しますので、ご心配なく。」
と言ってしまいました。
*実は、あまり回収できませんでしたが。
「自社の留学生(新卒)採用」 に関してです。
これは、リクルートUSAのニューヨーク・オフィスに、アーカンソーの大学に留学していた
慶応大学の学生を呼び、面接と言うより一緒に食事をして酒を飲みました。
彼は手品(マジック)が得意で、アーカンソーの町でもマジシャンと呼ばれて親しまれていたらしいのです。
彼に会うなり、
私:「じゃあ、早速見せてもらおうか!!」
と言って、私もマジックを見せてもらいましたが、なかなか立派な腕前だったので、
自社の新卒社員として採用させていただきました。
彼は入社後も活躍し、数年前にリクルートを卒業して家業の経営をしていますが、
元気にやっています。
「アメリカの人材紹介業のリサーチ」の話は、明日、書かせていただきます。
余談ですが、リクルートUSAのロスもニューヨークも高層ビルの立派なオフィスでした。
ロスは夕日がきれいで、ニューヨークはセントラルパークの緑がきれでした。
私より1歳先輩の人が支社長でしたが、まあ立派な角部屋のガラス張りの支社長室!!
ニューヨーク支社長は、同じ狭い寮に住んでいたのに・・・。
ニューヨーク支社長:「武谷(たけや)、惜しかったな。
今日の午前中は、『ニューヨーク恋物語』の
ロケをこのオフィスでやっていたんだぞ。」
何とバブルな時代!!
当時、アメリカ では、これといった収益の柱になる事業は育っていなかったのに贅沢三昧。
無駄遣いをしていたから、その後、アメリカから全面撤退となったのです。
そう言う私も、勝手に出張して何百万円もお金を使ったのですから同罪です。
誠に申し訳ございませんでした。
あー、今日の最後に、ロスのベルエアホテル? とか言うセレブ御用達のホテルでお茶した時に
当時のレーガン大統領夫人、ファーストレディーのナンシー・レーガンさんに会いました。
とても愛想が良く好印象でした。
今日は時間が無く、いつも以上に脈略の無い話になりました。
申し訳ございません 。
合掌。