鬼マネージャーのSさん とは、通算何年一緒に仕事をさせていただいたでしょうか?
振り返れば、大変学ぶ事が多く、今でも大きな財産になっていると思います。
思い出は山ほどありますが、毎朝のグループ(課)・ミーティングでの詰めが厳しかったですね。
Sさん:「武谷(たけや)、昨日の新規アポは何件取れた?」
私:「はい。2件です。」
*四半期で8000万円売り続けながら、新規開拓も手を抜かないのは大変なんです。
Sさん:「まあまあだな。どこ?」
私:「はい。A社とB社です。アポの時間は、今日の16時と明日の10時です。」
Sさん:「誰に会うの?」
私:「A社は社長。B社は人事部長です。」
Sさん:「OK。じゃあ、スケジュール入れとくな。特にA社は社長だし、俺も行きたいなー。」
私:「はい。即決しましょう!!」
*今朝は大丈夫だった。ホッとする瞬間。
Sさん:「よし 次、○○!! 昨日はどうだった?」
○○君:「済みません。ゼロです・・・・・・・。」
Sさん:「お前、昨日も一昨日もゼロじゃねーか!! 一体何してんだよ!!」
○○君:「済みません。」
Sさん:「お前さー、この仕事に向いてねーよ。お前、田舎に帰って実家の商売を継げ!!」
○○君:「・・・・・・・・・。」
Sさん:「だって、他のみんなもそう思うだろう?? こいつこの仕事に向いてねーよな?」
我々:ただ沈黙。
まあ、こんな感じの詰めが毎朝あり、新規のアポを取らないと恐ろしいので、ひたすら皆で
新しいアポ取りトークを生み出して連日切磋琢磨していました。
その結果、アポ取りトークが過激を極めてクレームの火種にもなりました。
私など新人の後輩が朝トイレ(大) に行っている間に、そいつのリストを横取りしてアポ取りしたり
先輩としてあるまじき行動もしておりました。
しかし、厳しかったですが全員兄弟のように仲良く、毎日飲みに行ったり遊んだり、
目標達成への結束力も大変強固で負け知らずのグループでした。
厳しい中にも愛情があるマネジメントだったと思います。
Sさん の結婚披露宴で、私と○○君のふたりで、Sさんの朝の厳しい詰めのモノマネをやりました。
会場も新郎新婦もバカウケで、その披露宴のビデオテープをご夫妻で何度も何度も見て
爆笑していたそうです。
Sさん 、ありがとうございました。
合掌。