「プリウス・リコール問題」
以前のトヨタは、外国の自動車メーカーを刺激しないように、わざと世界一にならないで、
こっそりもうけようという方針だった。
でも確か「グローバル10」 という目標はあったと記憶している。
この意味は、 「世界シェア10%」 を目指そうという事だ。
それが2007年には、世界シェア13.5% にもなったそうだ。
更に、 「トヨタIMVプロジェクト」 なるものが、2002年にスタートしたらしく、目標を 「世界シェア15%」
に上方修正したらしい。
方針が変わったせいなのか? 外国メーカーがあまりにダメなのか? とにかく世界一になってしまった。
目立つとたたかれるのが世の常だ。
一昨年までの名古屋は、空前のトヨタバブルだった。
一時期は人材ビジネス業界でも、名古屋が大阪の売上を抜くんじゃないか? と思われたぐらいだ。
昔、リクルートエージェントの名古屋支社スタッフは20人ぐらいだったが、最盛期は150人? とか
聞いて驚いた。
名古屋に150人も配属して人材紹介ビジネスが成り立つなんて凄い。
しかし、天下のトヨタも調子に乗ったのか? いきなり大赤字 に転落した焦りなのか?
ちょっと無理してプリウスを売り急いだのかな?
ホンダが先行してハイブリット車を販売したし。
今朝のTVで、滑りやすい路面でのプリウスのブレーキテストをやっていた。
結論から言うと問題ありだ。
思い切ってブレーキを踏み込むとABSが作動してちゃんと止まる。
しかし、ドライバーは通常、路面凍結したりして滑りやすい道路では、タイヤがロックして車体が
コントロール不能になるのを避けるため、ブレーキは強く踏まない。
弱めに何回かポンピングブレーキを行う。
この方が、タイヤがロックせず安全に速度を落とせる。
この事は、皆さんも自動車学校で習ったと思う。
しかし、プリウスでは強く踏み込まなかった場合、制動距離が10メートルも伸びてしまった。
これが本物の凍結した道路であれば、事故を起こしてしまう可能性がある。
ソフトウェアの入れ替えで修理は簡単らしいが、先日の技術担当常務の対応はお粗末だった。
「プリウスとは、元々そういう車です。ドライバーの中には不慣れで乗りこなせない人もいるのでしょう?」
とも受け取れるような能天気な対応だった。
クレーム処理は初期対応の迅速さと誠実さが勝負なのに。
これも新社長の豊田さんの責任である。
日本経済の牽引車なんだから、しっかりしてもらわないと困りますよ。
「いいことは おかげさま わるいことは 身から出たさび」 みつを
合掌。
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