「JALの病巣は何か?」
私は家内に奨められ、 「JALカード」を利用しておりまして、いつも飛行機はJALに
乗っています。
乗務員は皆さん一生懸命で、搭乗時のサービスに特に不満も無く応援しております。
今回、再生機構による経営再建が決まりましたが、ためてきたマイレージは何とか保護してもらいたいと思います。
私の友人にJALの管理職がおりまして、数年前に食事をした時、下記の事件の事を話していました。
2005年6月15日の事件だったと思います。
「15日午前、羽田空港に着陸した日本航空の旅客機の前輪のタイヤが2本とも外れました。このトラブルで3人がケガ、また、滑走路は5時間余りにわたり閉鎖されました。
日本航空の旅客機が滑走路上で止まったままになっています。そして、その前輪のタイヤが外れてなくなっています。
トラブルがあったのは、15日午前10時ごろのことでした。乗客乗員あわせて222人を乗せた札幌発の日本航空の1002便が羽田空港に着陸した際、前輪のタイヤが2つとも外れ、滑走路上で動けなくなったのです」
実はこの同時刻、羽田でJALの幹部会議が行われていたそうです。
友人は、自分の目ではずれたタイヤが滑走路を転がるのを見た、と言っていました。
「大変な事が起こった。これはすぐに会議を中止して、事態の収拾を図らねばならない!!」
と思ったそうですが、その後も会議は中止されず、当時の社長のスピーチは最後まで予定通り
40~50分も続いたそうです。
友人は、この時の会社の対応を見て、「もう終わりだ」 と思い転職を決意したそうです。
全ての会社に共通して言えることですが、経営と現場感覚との乖離の問題です。
単純に言えば、乖離が少ない会社が良い会社、乖離が大きな会社はダメ会社です。
友人も言っていました。
「一機の飛行機を飛ばすために、現場はみんな必死になってやっている」 と。
それに対して、経営陣は現場と同じ感覚で仕事をしてきたのでしょうか?
一機の飛行機の安全やサービスより、政治や社内論理を優先しませんでしたか?
今後は、戦国武将の上杉謙信や真田幸村のような人間が経営しないと再建は容易じゃないでしょう。
稲盛さん、まだ馬力残ってますか?
日本電産の永守さんぐらい恐ろしい人 を呼ばないとダメかもしれませんね。
いずれにしても、世界の自由経済市場で通用する経営をやっているメーカーの経営者を
連れて来ないといけません。
「途中にいるから中ぶらりん 底まで落ちて地に足が着けば ほんとうに落ち着く」 みつを
合掌。
※弊社HP↓。