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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

某インテ社員さんからの質問。

某インテ社員 さんからの質問。


今日は、下記のような率直なご質問をいただきましたので、私なりにお答えしたいと思います。

「いつも楽しく拝読しております。
インテの社員なんですが、質問させてください!
当社はどの部門であっても給料が安いのです。
ただ単に、高い給料を払うほどの仕事ではないということと諦めています。
基本的には、人材紹介なんて、それなりの社会常識があれば、「誰でも」出来る仕事」ですから。
最近、こんなアルバイトのような仕事なんかで満足できなくなってきました。
給料が安い割には、拘束時間はめちゃくちゃ長い&休みは少ない。
自分は一度しかない人生をそんな状態でずっと過ごしたくないのです。
若いうちはいいが、長くいると潰しがきかないし、
他業種でも通用するほどのスキルも身につかない。
人材業界でしか生きられなくなる。
この業界自体がもう斜陽産業ですし。
どうですか?」

というご質問です。

「うーん、わかる、わかる。」 と思われる方も多いでしょう。

下記は、私からの返事です。

「某インテ社員さん

率直なコメント、ありがとうございます。

「誰でもできる仕事」という点に関しては、「某インテ社員さん」がそのように感じられるのは無理も無い話でしょう。過去、私もそのように感じた事があります。

インテリジェンスというインフラがあって、インテさんに採用されるぐらい能力が高い人が、休む暇も無く頑張れば、それは相当な業績が上がるでしょう。Rエージェントでも同じです。

ただ最近、私はこの仕事はそんなに簡単でもないと思っています。
理由は主に二つです。

1 自分一人でやるとインフラ(知名度・仕組・情報量・信用など)がないので、簡単には決まらない。

2 内定・入社するまでではなく、入社後中長期ご活躍していただいて初めてクライアントと人材からの評価をいただける。そこまで、追いかけなければエージェントとしての信用は無い。実は最近もその逆の事が起こりまして、土日も含めてかなり深刻に落ち込んでいました。

それから給料の問題に関しては、御社の年収がRエージェントに比べると低いことは知っています。これに関しては、社員の給料1円当りの利益を算出して比較しないと、総額だけでは何とも言えませんね。ただ、インテさんの方が売上(粗利益)に対する人件費率を抑制して利益を出している印象はあります。

また過去は、売上(粗利益)に対する広告宣伝費率も異様に高かったですね。
また、人材紹介以外の事業部も抱えている点も一概に比較できない点ですね。でも、貴方がおっしゃるように、単位時間当たりの人件費としては安いという結果になるのでしょうね。それぐらいハードワークするのであれば、何もこの業界でなくても稼げるという気持ちもわかります。もっと言うと、インテさんの方であれば、自分で開業した方が人間らしい生活もできて、年収も稼げるでしょう。この仕事が嫌いでなければ、その方向をお奨めします。

キープレイヤーズ様の高野さんや、ROZAS様の方々のように。

「他業界で通用するほどのスキルも身につかない」という点ですが、経理・財務・人事や、特定業界の専門職と比較すると、確かに何でも屋的で尖ったスキルは持てないですね。その筋の専門職的プロを目指す方は、早めに職種転換された方がいいと思います。

ただ、「法人営業」とか、「折衝業務」とか汎用的な営業スキルは身につくと思います。
まして、インテさんの方であれば、様々なプロジェクトに参加されたり、若い頃からマネジメントを任されたりと、ご自分で思う以上の世間的な評価を得られるスキルが身につくと思います。

最後に「この業界自体がもう斜陽産業ですし。」との事ですが、私はそのように思っておりません。今後、少子化・高齢化が進み労働人口の相当な不足が予測される日本で、採用支援ビジネスがすぐに斜陽産業になるとは、ちょっと短期的な見方だと思います。そうなるとすれば、日本自体が終焉を迎えることを意味するのではないかと思います。
その場合は、どんどん発展途上国に出て行けばいいのではないかと思います。もう私には無理ですが、最近実際に出て行っている人も多いですよね。

また今度飲みながらでもお話ししましょう。

済みません。そんな暇はないですよね?」

「なやみはつきないな 生きているんだもの」   みつを

合掌。

※弊社HP↓。

http://www.agent-shokai.jp/

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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