日経MJの「人材サービス業調査」に物申す。 喝!!
本日の日経MJに人材サービス業の売上調査結果が掲載された。
しかし、こんな大雑把な調査にほとんど意味は無い。喝!!
日経MJは、2002年か2003年頃から、人材派遣と人材紹介を一緒にしてしまった。
以前はちゃんと分けて調査結果を発表していた。
もちろん、派遣会社の紹介業参入やTTP解禁などの背景はある。
それにしても主力事業がどちらであるかは明らかなので、調査結果として公にするならば、
もっと厳密に分けるべきだ。
更には、人材紹介大手のUSEN(インテリジェンス)、JAC、エス・エム・エスの社名も見当たらない。
いずれも上場企業なので、IR情報を見ればわかるが、インテリジェンスはUSEN傘下になって
わかりにくくなった。それまではあれほど具体的で丁寧なIRで高く評価されていたのに。
いずれにしても、こんな状態では調査の意味が無い。
公表を避ける会社もあるだろうが、そもそも日経の調査がアバウトすぎる。
「人材サービス」という名目で、みそもくそも一緒にしたら駄目なのだ。
日経の調査力の限界か? 人材ビジネスに注力していないのか?
ここまで大きな産業になったのに、人材ビジネス専門の記者はおらんのか?
1 人材派遣(主に事務職)
2 技術者など特定派遣
3 製造派遣
4 軽作業派遣
5 請負・アウトソーシング
6 人材紹介
7 エグゼクティブ・サーチ
8 採用メディア(ネットと紙メディア)
例えば、上記のように分類して各社に申告してもらい、各分野でのランキングや前年比を発表する
ぐらいまでやらなければ、あまりに大雑把で何の参考にもならない。
その中にあって、かろうじて参考になるのは下記の会社かな?
12位 リクルートエージェント
85位 ネオキャリア
89位 テクノブレーン
90位 日本MSセンター
93位 キャリアデザインセンター
105位 ライフケア・ネットワーク
108位 ケンブリッジ・リサーチ研究所
キャプランやクイックは、人材派遣が多くを占めると思われるので参考にならない。
前年比▲45.5%という厳しい数字にも関わらず、ちゃんと公表した、ケンブリッジ・リサーチ研究所には
敬意を表したい。
人材会社にも各社各様の戦略・思惑もあるだろうし、簡単に協力してくれないこともわかるが、
日経も各社が調査に応じる意味があるような中身の濃い権威ある紙面づくりに尽力してほしい。喝!!
この程度の調査ならウワサ話の方が余程参考になる。
「やれなかった やらなかった どっちかな」 みつを
合掌。
※弊社HP↓。