TTP(紹介予定派遣)が人材紹介を追い抜く。
1999年、丁度10年前だ。
あるシンクタンクが米国の人材ビジネス市場の調査をした。
昨日、そのレポートを読み返してみた。
その中に、 「1997年にTTPが従来型人材紹介業の売上を抜いた」 と書かれてあった。
遥か12年も前だ。
高付加価値領域と低付加価値領域に市場が二極化していくと、低付加価値領域ではTTPとか、
「契約社員To正社員」=CTPとか、そのような雇用形態が主流になってもおかしくない。
もちろん、雇用される側は、はじめから正社員を希望する人が多いだろう。
しかし、推定700万人?のニートとフリーターの人や、就職先が見つからなかった学生などが
正社員を目指すとしたら、TTPとかCTPとか、「アルバイトTo正社員」=ATPとかしかないのではないか?
特筆するビジネス経験やスキルがない人は、甘んじてこのような雇用形態を受け入れざるを得ないだろう。
シニア層や外国人もそうなるかもしれない。
シニア層は、ビジネス経験やスキルはあるものの、新たな職場環境に適応できるかどうかわからない。
外国人も一緒に働いてみないとわからない。
このような場合も、いきなり正社員というのは難しいかもしれない。
民主党政権に変わって、労働者保護の観点から、製造業派遣の廃止とか、登録型派遣の廃止とかが
議論されおり、派遣業界は戦々恐々としている。
派遣されている人の70%程度が、派遣廃止に反対しているというのに一体どういうつもりだろう?
派遣を無くしたら何十万人、何百万人もの雇用機会が失われてしまう。
今大事なのは、雇用形態よりも、とにかく働く人を増やす施策だ。
国民の稼働率を上げる事だ。
マスコミも、 「年越し派遣村」のようなものばかり報道するが、派遣されていた人の70%が派遣廃止に
反対しているという事は大きく報じない。
話を元に戻すが、大手派遣会社がもっと本気で正社員雇用市場に取り組めば、マーケットリーダーに
なれる可能性がある。
多くの派遣会社は、本業の派遣を守るのに精一杯で、正社員雇用市場に本気で取り組んでいない。
本気の本気で取り組んだのは、インテリジェンスぐらいだ。
「そのとき どう動く」 みつを
合掌。
※弊社HP↓。