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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

使い分けられるエージェント

「使い分けられるエージェント」


人材紹介会社やサーチファームは、クライアントからもキャンディデートからも使い分けられるようになった。

それが加速している。

先にクライアントが使い分けを始めて、今はキャンディデートも多くの人が使い分けている。

当然ながら、人材紹介会社やサーチファームの強みが何か? によって使い分けている。

だから、何に強いエージェントなのかを明確にすることが大事なのだ。

大手のエージェントのように、 「品揃えの豊富さでは負けません」 というデパート型なのか?

「○○製の品物にこだわる方なら、絶対にご満足いただけます」 というブティック型なのか?

レイヤーは、あくまでブランド価値を大事にするラグジュアリー系で押し通すか?

ユニクロ、ZARA、H&M などの 「安い割には良かろう」系を目指すのか?

大手のエージェントは、急拡大と宣伝効果によって、高級デパートとしてのたたずまいを失い、

自らスーパーマーケットとなった。

その証に、一人当たりの成約単価が、一昔前の150万円程度から100万円程度に急落下した。

昔は敷居が高くて寄って来なかった若者でにぎわうようになり、逆に、大人でアッパーミドルの

比率が低下した。

一方でブティック型エージェントも、同じような領域にブティックが乱立し、銀座や青山のような状態。

好景気に浮かれ、人を増やしすぎたり、贅沢なオフィスを構え変革が遅れた所は窮地に追い込まれた。

本物のブティックしか生き残れない状況になってきた。

本物って何だ? と聞かれれば、それは、 「ブランド価値=コンサルタントの質」 に尽きる。

採用・教育・マネジメントをしっかりやっている、要するに経営力のあるブティックは、コンサルタントの質で

生き残れる。

ブティックは間違っても不特定多数の視聴者を相手に、TVCMなどやってはいけない。

ラグジュアリーブランドの広告が、その手の雑誌でしか目にされないのと同じだ。

マスメディアで宣伝する事自体が、自らの付加価値をおとしめる結果となる。

誰でも買えると思われたら、ブティックはオシマイだ。

ひっそりと口コミ紹介で勝負する評判ビジネスだ。

「知る人ぞ知る名店」 「一見さんお断り」 の世界だ。

当社のクライアントの中でも、頑なにコンサルタントの質にこだわり、少人数ながら良い仕事をしている

ブティック型のエージェントがある。

さりげなく、有名企業のCEOなど紹介している。

このブティック型エージェントも、好景気の時はコンサルタントを20名近くまで増員したが、

やはり頭数が増えると、どうしても質が低下する。

今は元の10名程度に戻して、コンサルタントの質の維持・向上に努めている。

最終的に生き残る道は二つ。

1 転職サイトなどのメディアよりも、明らかに優秀な人材が採用できる。

 *コンサルタントの質も給与水準も高くキープする。

2 採用レベルはメディアと変わらないが、選考の手間が省けるので、トータルコストは安くなる。

 *コンサルタントは普通の人でいいが、給与水準は低くキープしローコストオペレーションの

  仕組を確立する。

このどちらかだ。

さあ、どのエージェントがどちらを選択するのか?

いずれにしろ、サービスや価格が多様化する事は、クライアントやエンドユーザーにとっては良い事だ。

この流れは誰にも止められない。

偉そうに語るのはいいが、さあ、当社はどうしよう???ぬけさく

「アノネ ひとのことじゃないんだよ じぶんのことだよ」    みつを

合掌。

※弊社HP↓。

http://www.agent-shokai.jp/

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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