今週の夜は、経営者のための勉強会、同業者の交流会、そして某人材紹介会社のマネージャー研修の講師、
と夜の予定がびっしり詰まっている。
早速、家内から、 「飲みすぎに注意しなさいよ!!」 と釘を刺された。
別に飲む事が目的じゃない。
ちゃんと人の話を聞いて勉強したり、同業者間のネットワークをつくったり、最後の研修講師は恩のある人から
頼まれたので少しでもお役に立てるならとの純粋な想いで引き受けたわけだ。
ただ、酒は人生の潤滑油だ。
私のように田舎育ちでシャイな人間は、なかなかしらふで初対面の人と仲良くなるのは難しい。
初対面だと緊張して普段の自分が出せないので、仕方なく酒をクスリだと思って飲んでいるのだ。
実際に、JAC時代の上司(当時会長で現社長)の田崎ひろみさんからは、
「武谷(たけや)君は、飲んでる時の方が全然おもしろいね。
貴方、毎日飲んで会社に来なさい!!」
と言われたぐらいだ。
実際には、そんな事はしてませんよ。
アル中になってしまう。
やっぱりね、酒は昼間に一生懸命仕事をして、夜に飲むからいいんだよね。
ただ最近、古巣のリクルートエージェントの人と話す機会があって、
「武谷(たけや)さんの時みたいに、飲みに行ってませんよ。」
と言うので、
私:「それは仕方ないよ。前金受注から成功報酬になって、ちゃんと1件1件の面接の進捗管理とか
しないと売上あがらないから、そんな飲みにばかり行ってられないよね。」
「でも、昔はよく行ってましたよね。旧いかもしれないけど、そこでの上司や先輩、同僚や後輩との交流、
愚痴やわがまま、説教、論争、喧嘩などから、いろいろな事を教わったような気がします。
それが社風をつくっていった言うと言い過ぎかもしれないですが、それぐらい重要な意味を持っていたと
思います。」
私:「そうね。飲めない人も全員参加して、飲めない分、たくさん食べてたもんね。」
「そうそう。みんな言いたいこと言って、部長に頭にネクタイを巻きつけたりして。」
私:「いじられる部長も喜んでるんだよね。でも、頭にネクタイ巻きながら急に真剣な議論したりしてね。
『お前、それは違うよ!! お前の考え方は間違ってる!!』 とか言い始めてさ。
それで一気に感情的になって白熱したりするんだけど、翌日はどうってことない。」
「飲みを断ったら怒られましたよね。」
私:「本当に行けない時は断ればいいけど、行きますと言ったのに待たせると怒られたね。
仕事が途中でも誘われたらすぐに切り上げられない奴は仕事ができない人間だ、とか
言われて詰められちゃったりしてさ。そこから説教だよ。
仕事なんかキリが無い、キリが無いものを切り上げて来れないような奴は要領が悪い。
仕事の要領が悪い奴は出世できない、とか言われて、なんでこんな酔っ払いにいきなり
こんな事を言われなきゃいけないんだと思ったけど、今から考えるとあの時上司が言っていた事は
当たってたよ。実際だらだら仕事する奴は駄目だ。
駆けつけ三杯飲んで、言いたい事言って会社に戻って仕事すればいい。」
「今は飲み会の代わりにわざわざコミュニケーションの場を設けないと、なかなか難しいですね。」
私:「昔みたいに酒飲みばかりじゃないから仕方ないね。
酒って本音が出るから危険だけど、そこがいいんだよね。
社外の人とは一線引かないと、俺みたいに失敗するからまずいけどね。
普段ためてた事が出て、喧嘩して泣いて、それで一歩前に進む。
ただの情報交換じゃ意味が無いんだよ。同じ会社の社員同士なんだから。
本音をぶつけあわないと同じ職場にいる意味が無い。機械じゃないんだから。
お互いに理解し合ってこそ本当に生産性が上がるし、つまらない事でもめなくなる。
派閥や社内政治やイジメが無かったのは、普段の本音のコミュニケーションのおかげだよ。」
「制度より風土かー。風土ほどつくり直すのが難しいものはないですね。」
「ほんとうのことが いちばんいい」 みつを
合掌。
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