昔、一緒に仕事をして、その後も腐れ縁あって別の会社でも一緒に仕事をしたメンバーがいました。
1社目では一番怒ったメンバーで、とんでもないポカをしたりするので蹴飛ばしていました。
2社目でも最後は引導を渡しました。
こいつが半年ぐらい前、突然数年ぶりに電話をしてきました。
「武谷(たけや)さん、ご無沙汰しております。」
私:「お前、生きてたか?」
「はい。今は、●●●でコンサルタントをやっています。
初めは大阪に行って業績も順調だったのですが、今は名古屋におります。」
私:「知ってるよ、そんな事は。
偉そうにHPに顔を出してるじゃねーか?」
「そうですか? やっぱりご存知でしたか?」
私:「それでどうしたんだよ?」
「いやー、もう名古屋が壊滅的な景気で、これではいくら頑張っても売上はあがりません。」
私:「それで?」
「このままでは給料も大幅に下がります。そして、名古屋人とは性格が合わないんです。
仕事がやりにくくて仕方ない。」
私:「それがどうした? お前と性格が合う奴がいるのか?」
「大阪では大変うまくいっていたんですが・・・・・・。」
私:「じゃあ、大阪に帰れ!!」
「それがですね、今の状況では大阪も余剰人員を抱えておりまして戻れないんです。」
私:「それじゃあもっと西に行くか? 広島とか福岡とか?」
「いやー、そんな場所、マーケットはあるんですか?」
私:「何がマーケットじゃ!! お前が一人食えるぐらいの市場はどこにでもあるわい!!」
「しかし、私、全く土地勘がないし、そんな場所で雇ってくれる人材紹介会社はあるんですか?」
私:「そんなのねーよ。」
「うー、それではやはり東京に行くしかないのかな?」
私:「ばーか、お前はどの面下げて東京に戻ってくるんじゃ!!
コンクリート詰めにされて、ドラム缶ごと東京湾に沈められるぞ!!」
「やはり、そう思いますか?」
私:「お前、東京では面が割れてるから、二度と戻ってくるな!!」
「うー・・・・・・」
私:「万一戻ってくるなら、サラリーマンやろうなどと考えるな!! 自分一人でやれ!!
もしくはフルコミッションでやれ!!
それでやれなければ、それだけの事。
もしやれたら、それはお前の信用になる。」
「一人でですか? フルコミですか?」
私:「最後の最後はそれぐらいの覚悟がなければ、人材紹介なんてやめてしまえ!!
この仕事でいつまでサラリーマンやれると思ってるんだ!!
最後は自分でやるしかねーぞ!!」
「わかりました。考えます。」
私:「俺の意見は、東京には二度と戻ってくるな!!
お前、中国 に行け!!
中国なら、さすがにお前の事を知っている奴は少ないぞ。」
「そ、そんな。中国のどこに行くんですか?」
私:「上海でも北京でもどこでもいいから行け!!
そこで全てリセットしてやり直せ。
名前も変えろ。
適当に 『清 潔(せい けつ)』 とか。」
「うー、とにかく考えます。
今日は突然失礼しました。」
その後どうしたのか? 消息不明です。
死ぬほどの度胸は無いので、どこかで生きているでしょう。
いのち
「アノネ にんげんはねえ 自分の意志でこの世に生まれてきたわけじゃねんだな
だからね 自分の意志で勝手に死んではいけねんだよ」 みつを
合掌。
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