先日、旧友と三人で4時まで飲んだ。
一人がカリフォルニア在住で、 出張で日本に帰国中だったのだ。
彼は、20代前半で外資ハイテク企業に転職し、営業マンからたたきあげて、日本法人の社長になり、
アジアの売上シェアを最大にして、米国本社はNASDAQに上場を果たした。
現在は米国CEOにチャレンジするため、日本の家を売却して家族でカリフォルニアに移住していた。
しかし、人生はわからない。
米国本社の創業者CEOが、コンペティターに株を売却してしまった。
要するにM&Aだ。
創業者CEOも私利私欲のためと言うより、今後の厳しい市場で生き残る為に両社が融和するべきだと
経営判断したのだ。
だから、敵対的M&Aではなく、友好的M&Aだった。
しかし、一旦M&Aが成立すると、相手方の態度が変化した。
簡単に言えば、技術力とアジア市場での顧客は欲しいが、マネジメントに関わる人間は重たいから
あまり必要じゃないという雰囲気を醸し出し始めたのだ。
友人も、「アジアで大きな商談を取れたらいてもいいよ。」 という嫌な揺さぶりをかけられている。
友人もプライドがあるし、そもそもそのような短期的な考え方や脅しが許せない。
創業者CEOも、「もっと紳士的な会社だと思って売ったのだが、こんな事になるとは。」 と半ば後悔している。
友人もこんな事でへこたれる人間ではない。
これを機会に今後の人生を前向きに考え直したいと原点回帰して考えている。
「何がやりたいのか?」 「何ができるのか?」
ここまでやってきた男なので、本気になれば何でもできると我々も期待している。
彼は44歳、もう一人の友人が転職したのも44歳、私が独立したのも44歳。
確かに44歳は、人生の大きな節目だ。
栢野さんが覚醒したのも44歳。スピリッツの竹内さんが独立したのも44歳。
偶然じゃない気がする。
七転八倒
「つまづいたり ころんだりするほうが 自然なんだな 人間だもの」 みつを
合掌。
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