ここ築地の事務所を借りて丁度4年が経過した。
もう一生かけて食べるぐらいの鮨を食べたので、最近、鮨に関心が無くなった。
鮨と言っても、 「すしざんまい」 とか、「すし好」 とか、大衆的な店ばかりだが。
何度か接待で銀座の鮨屋にも行ったが、銀座の鮨は洗練されていてうまいがバカ高い。
鮨以外にも築地の場内・場外に関しては、かなりの数の店に行ったが、築地を誤解していた。
「全部安くてうまい」 のが築地だと思っていた。
実態は、決して安くないし、全てがうまい店でもない。
だから、店の入れ替わりも激しい。
築地は東京の人気観光地ランキングNo.1 だけあって、外国人を含め観光客が多い。
このように観光地になると、概して店の質が下がる。
本当に安くてうまい九州の地魚の店がなつかしい。
値段は築地の三分の一? 四分の一? 新鮮な刺身舟盛りを食べきれないぐらい食べても数千円。
焼酎も「村尾」のなみなみロックが、なんと450円!! 東京なら2000円はする分量だ。
ただ、築地にはまだ私が知らない隠れた名店があるだろうし、今後も元気でいてもらいたい。
お世話になりました。
まーとにかくダンボールだらけだ。
狭い事務所のどこにこんなに物があったのか?
使いそうもない物は、その場で捨てるようにしないと駄目だ。
先日は自宅の引越しをしたばかりで、まだ完全に片付いてないのに、今度は事務所の引越し。
早く落ち着いて仕事がしたい。
しかし、引越しも悪い事ばかりじゃない。
新しい街には新しい発見もあり、新鮮な気分にはなる。
今度の街も情緒があって気に入っている。
ただ、昔、4000万円もらって一人しか成約できなかった会社のビルが近くにあり
その前を通るたびに 「俺は悪徳業者だったなー。」 と気分が落ち込む。
「いや、やれる事は全てやったが決まらなかったのだ。」 と言い訳しながら通る。
最近、八丁堀に事務所がある先輩が言っていた。
「武谷(たけや)、それにしても最近この業界は引越しが多いな。
それもほとんどが大縮小だよ。
皇居の近くに事務所があった人たちが、どんどん都落ちしてきてさ
うちの事務所の周辺は、やたら同業者が増えたぞ。
八丁堀界隈は、ビットヴァレーならぬ人材ヴァレーになってるぞ。
そう言ううちも全然駄目だけどな。
は、は、は!!」
さすが先輩、明るく地道にやるしかない。
「おかげさん」 みつを
合掌。
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