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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

飛び込み営業日記(その2)

今日は、栢野さんの弱者必勝セミナーで知り合った学生起業家のK君が来社された。

人材フィールドでおもしろいチャレンジをしている。やる気満々、吸収力満々。

5年後には、凄い社長になっているかもしれない。

K君との話が終わったが、今日の午後は 「飛び込み営業」 を予定していた。

K君:「今日は、この後どうするんですか?」

私:「飛び込み営業に行くよ。」

K君:「もし良かったら、2~3社同行させていただけませんか?

    私も企業に飛び込み営業をやっているので、参考にさせてください。」

私:「あまり参考にならないかもしれないけど、いいよ。」

というわけで、大学生のK君を伴って、赤坂に飛び込みに行った。

1社目は、比較的大きな会社。

受付が数箇所あったので、社長室がある階に行き内線電話した。

私:「○○さんいますか?」

秘書:「どなた様ですか?」

私:「プロフェッショナル・サーチの武谷(たけや)です。」

秘書:「どんなご用件ですか?」

私:「いやー、○○社長には昔大変お世話になりまして、今日は近くに来たので立ち寄りました。」

秘書:「そうですか? 少々お待ちください。」

と言って、秘書さんが出て来ました。

秘書:「申し訳ございません。社長はあいにく外出中でして・・・・・・。」

私:「あーそうですか? それでは、この資料を社長にお渡しいただき、武谷(たけや)が来たと

  お伝えください。宜しくお願い致します。」

秘書:「わかりました。社長にお渡しします。」

くそー、社長を引っ張り出せなかったか。

「○○社長には昔大変お世話になりまして」 と言うのは全くウソ。会ったこともない。

2社目は、グローバルに展開している大きな人材会社。

受付で内線電話。

私:「○○社長はいますか?」

秘書:「どなた様ですか?」

私:「プロフェッショナル・サーチの武谷(たけや)です。」

秘書:「少々お待ちください。」

と言って、秘書さんが出て来てくれた。

秘書:「社長はミーティング中なのですが、アポイントは?」

私:「いや、今日はアポイントは無いのですが、昔、御社の米国本社に訪問してお世話になったんです。

  今日、たまたまこのビルの他の会社に商談に来たら、御社のご社名が看板にあったので、

  なつかしくてお邪魔しました。」

秘書:「あーそうですか? それでは、ちょっと社長にメモを入れてみますので、お待ちください。」

待つ事、2~3分ぐらい。

社長:「ミーティング中なのに、どんなご用件ですか!!怒

    アポイントを取ってもらわないと困るんですが!!怒

完全に怒っている。

私:「突然済みません。昔、御社の米国本社に訪問してお世話になったんです。」


社長:「お世話になったって、一体誰と会ったんですか!!怒

:「いやー、20年前の事ですし、外人ばかりだったので、お名前は覚えていません。」

社長:「結局、セールスですか!! セールスでしょう!!怒

:「いや、とりあえず、こちらの資料をご覧ください。」

社長:「何ですか? これは?」

:「当社は、人材コンサルタントやヘッドハンターを専門に紹介する会社なんです。」

社長:「はー!! どういうことですか!!」

:「ですから、御社のような会社に、コンサルタントをご紹介する会社なんです。」

社長:「私はミーティングを中座して出て来ているんですよ!!怒

    とにかく、アポイントの無い訪問はお断りしてますから、ちゃんとアポイントを取ってください!!怒

私:「わかりました。済みませんが、社長、お名刺だけいただけますか?」

と言って、社長が持っていた名刺を抜き取るようにGETした。

K君は、かなり驚いた様子だったが、ええ!! エレベーターのボタンを押して待っていてくれた。

なかなか機転が利く優秀な学生だ。

K君:「今のは一体なんですか? 驚きました。」

私:「完全に怒ってたね? でも、社長の名刺、ちゃんとGETしたよ。」

K君:「いやー、いろいろなやり方があって参考になります。」

こんなのが、本当にK君の参考になったのかな? 俺はK君に悪影響を与えているのでは?

K君:「内線電話の第一声は、わざと小さい声を出しているんですか?」

私:「そうだね。社長と知り合いだという前提なので、声は小さめの方が自然だからね。」

結局、セールスマンを撃退する役目の社長秘書さんを、いかに突破するかが、社長宛飛び込みの

生命線なのだ。

3社目は、7年前に社長と会

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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