今日は、栢野さんの弱者必勝セミナーで知り合った学生起業家のK君が来社された。
人材フィールドでおもしろいチャレンジをしている。やる気満々、吸収力満々。
5年後には、凄い社長になっているかもしれない。
K君との話が終わったが、今日の午後は 「飛び込み営業」 を予定していた。
K君:「今日は、この後どうするんですか?」
私:「飛び込み営業に行くよ。」
K君:「もし良かったら、2~3社同行させていただけませんか?
私も企業に飛び込み営業をやっているので、参考にさせてください。」
私:「あまり参考にならないかもしれないけど、いいよ。」
というわけで、大学生のK君を伴って、赤坂に飛び込みに行った。
1社目は、比較的大きな会社。
受付が数箇所あったので、社長室がある階に行き内線電話した。
私:「○○さんいますか?」
秘書:「どなた様ですか?」
私:「プロフェッショナル・サーチの武谷(たけや)です。」
秘書:「どんなご用件ですか?」
私:「いやー、○○社長には昔大変お世話になりまして、今日は近くに来たので立ち寄りました。」
秘書:「そうですか? 少々お待ちください。」
と言って、秘書さんが出て来ました。
秘書:「申し訳ございません。社長はあいにく外出中でして・・・・・・。」
私:「あーそうですか? それでは、この資料を社長にお渡しいただき、武谷(たけや)が来たと
お伝えください。宜しくお願い致します。」
秘書:「わかりました。社長にお渡しします。」
くそー、社長を引っ張り出せなかったか。
「○○社長には昔大変お世話になりまして」 と言うのは全くウソ。会ったこともない。
2社目は、グローバルに展開している大きな人材会社。
受付で内線電話。
私:「○○社長はいますか?」
秘書:「どなた様ですか?」
私:「プロフェッショナル・サーチの武谷(たけや)です。」
秘書:「少々お待ちください。」
と言って、秘書さんが出て来てくれた。
秘書:「社長はミーティング中なのですが、アポイントは?」
私:「いや、今日はアポイントは無いのですが、昔、御社の米国本社に訪問してお世話になったんです。
今日、たまたまこのビルの他の会社に商談に来たら、御社のご社名が看板にあったので、
なつかしくてお邪魔しました。」
秘書:「あーそうですか? それでは、ちょっと社長にメモを入れてみますので、お待ちください。」
待つ事、2~3分ぐらい。
社長:「ミーティング中なのに、どんなご用件ですか!!
アポイントを取ってもらわないと困るんですが!!」
完全に怒っている。
私:「突然済みません。昔、御社の米国本社に訪問してお世話になったんです。」
社長:「お世話になったって、一体誰と会ったんですか!!」
私:「いやー、20年前の事ですし、外人ばかりだったので、お名前は覚えていません。」
社長:「結局、セールスですか!! セールスでしょう!!」
私:「いや、とりあえず、こちらの資料をご覧ください。」
社長:「何ですか? これは?」
私:「当社は、人材コンサルタントやヘッドハンターを専門に紹介する会社なんです。」
社長:「はー!! どういうことですか!!」
私:「ですから、御社のような会社に、コンサルタントをご紹介する会社なんです。」
社長:「私はミーティングを中座して出て来ているんですよ!!
とにかく、アポイントの無い訪問はお断りしてますから、ちゃんとアポイントを取ってください!!」
私:「わかりました。済みませんが、社長、お名刺だけいただけますか?」
と言って、社長が持っていた名刺を抜き取るようにGETした。
K君は、かなり驚いた様子だったが、 エレベーターのボタンを押して待っていてくれた。
なかなか機転が利く優秀な学生だ。
K君:「今のは一体なんですか? 驚きました。」
私:「完全に怒ってたね? でも、社長の名刺、ちゃんとGETしたよ。」
K君:「いやー、いろいろなやり方があって参考になります。」
こんなのが、本当にK君の参考になったのかな? 俺はK君に悪影響を与えているのでは?
K君:「内線電話の第一声は、わざと小さい声を出しているんですか?」
私:「そうだね。社長と知り合いだという前提なので、声は小さめの方が自然だからね。」
結局、セールスマンを撃退する役目の社長秘書さんを、いかに突破するかが、社長宛飛び込みの
生命線なのだ。
3社目は、7年前に社長と会