今日、大手人材紹介会社の役員が世間話に来た。
売上は前年比50%を維持するのがやっとの状態だという。
しかし、人材紹介事業に関わる社員数も50%近く減らしているので、この時期の生産性としては
そんなに悪くはないのではないかと思われる。
国内の市場規模としては、2006年・2007年に、一旦2500億円程度まで成長したものが、
今年は1500億円未満になるだろう、下手をすると1000億円程度に収縮するのではないか?
彼は、「2500億円の市場規模に回復するには、4~5年かかるだろう。」
と、気が遠くなるような予測をしていた。
そんな厳しい話をしながらも、お互いに元気だ。淡々として悲壮感は無い。
むしろ、笑うしかない雰囲気だ。
この仕事を20年以上やっていると、こんな事で一喜一憂しても仕方ない。
これしか能がないのだから、自分が変化に対応するしかない。
お互いにそれがわかっている。
それとは対照的に、この業界の経験が短い人は、右往左往しているのが散見される。
「この業界は、もう駄目でしょうか? いつ頃、回復するでしょうか? 早めに見切りをつけて
他の業界に移った方がいいでしょうか?」
そんな事、聞かれてもわからない。
私は、細木数子でもアナリストでもない。
知っている事は答えられるが、「いつ回復するか?」 など、いい加減な事は言えない。
そもそも、そんな事、わかっている人間はいない。
私なりのアドバイスは、
「結局、自分の将来は自分で決めるしかない。
貴方はこの仕事が本当に好きなのか?
もう今以上にやれる事、やりたい事はないのか?」
それだけだ。
JACリクルートメントのグループチェアマンである田崎忠良さんが、昔、キックオフで話された事が
印象に残っている。
「皆さん、人生の成功と失敗、それを分けるのは何だと思いますか?
成功した人に共通する生き方を発見しました。
『途中でやめないこと。長く続けること。』 ただそれだけです。」
大変シンプルだが、納得させられるスピーチだった。
イチローでも、ノーベル賞受賞者でも、森光子さんでもいい。
自分が好きな事、できる事を続ける。
それしかない。
「いちずに一本道 いちずに一ツ事」 みつを
合掌。
※弊社HP↓。