以前、3月26日のブログでご紹介した、悩める人材紹介コンサルタントAさんと、
その後の仕事ぶりを確認するため飲みに行きました。
(下記、3月26日のブログの抜粋です)
先週、ある人材紹介会社のコンサルタント(Aさん)と面談しました。
ただ、最近なかなか業績が上がらず悩んでいました。
私:「うーん、そんな暗い顔で面談しても決まらないでしょうね?」
Aさん:「そんなに暗いですか?」
私:「はい。ちょっとマイナスのオーラが出ていますね。
マイナスイオンだったらいいんですけどね。」
Aさん:「そんなー、冗談言わないでくださいよ!!」
私:「いや、そんな不調な時こそ、冗談でも言って吹き飛ばさないと
益々暗くなって業績も上がりませんよ。」
Aさん:「えー!! 真剣な面談の場面で冗談を言うんですか?
初対面ですよ。」
私:「初対面だからこそ、冗談を言って距離を近づけるんですよ。」
Aさん:「例えば、どんな冗談を言うんですか?」
私:「まず、信頼していただかなければ冗談も通じないので、相手の話はじっくり聞いてくださいよ。
相手の話の腰を折らずに、とにかくじっくり傾聴しますよね。
最後まで話を聞いた後に、求人の紹介に入るでしょう?」
Aさん:「はい。そうですね。」
私:「そこで、『それでは具体的な求人の資料をお持ちしますので、少々お待ちください。』 と言って
席を立ちますよね?」
Aさん:「はい。そうですね。」
私:「そして、求人資料を持って、面談ルームに戻る時です!!」
Aさん:「そこで何と言うんですか?」
私:「『お待たせしました。鼻血が出るほど、おいしい求人をお持ちしました。』 と言ってみてください。」
Aさん:「えー!! そんな冗談が通じるんですか?」
私:「同じ人間じゃないですか?
それぐらい踏み込んだ冗談を言ってみてくださいよ!!
できれば、鼻血止めのティッシュを鼻の穴に詰めて。」
Aさん:「武谷(たけや)さん、私をはめようとしてるでしょう?」
私:「いいえ、本気です。
だまされたと思って、やってみてください。」
Aさん:「信じていいんですね?
本当にやりますよ。」
私:「はい。是非、試してみてください。
そして、最後にもう一つ。
面談が終わって別れ際に、『鼻血ぶー!!』 と言ってみてください。」
Aさん:「ウソでしょう!! ちょっとそこまでは・・・・・。」
という会話がありまして、数日後、Aさんから下記のようなメールをいただきました。
これは実話です。
武谷様
先日は貴重なアドバイスありがとうございました。
先程、50歳台のディレクターの方(年収2000万)に
早速「鼻血の出るような美味しい求人を持ってきました」と
求人紹介をしました。・・・・沈黙が続きました。
すいません、エレベーターの見送り時は怖くて言えませんでした。
そこまでの関係構築が出来なかったことに深く反省しております。
今後はロープレをして、もっと言葉の強弱、抑揚、言い回し、間合いを
研究し「一撃必殺」のクロージングトークにしたいと思います。
でも、最近こういったワクワクして、笑えるようなトークを考える事を忘れていました。
まじめに面談をし過ぎてた自分に反省です。
ありがとうございました。
ここまでは、3月26日のブログの抜粋でした。
今日のブロブは、ここからです。
Aさんと居酒屋で久しぶりに会ったのですが、
何といきなり鼻に鼻血止めのテッシュをつめて待っていました!!
丁寧にテッシュには、赤いマジックで血の色をにじませていました。
周囲に他のお客様もいるのに。
Aさんの変貌ぶりに驚きました。
最近は仕事が楽しくなったそうです。
下記、飲み会前日のご本人からのメールの抜粋です。
武谷さん
ご無沙汰しております。
明日19:30~「鼻血の出るような飲み会」の件、宜しくお願い致します。
今から楽しみで、鼻血が止まりません。
最近、 「○○さん、鼻血が出そうな求人でしょ~」って言葉が
やっと意識しなくても出てくるようになりました。
飲みながら近況を聞くと、Aさんは本当に 「鼻血が出るような求人をお持ちしました。」
と毎日言っているとの事です。
毎日やっている内に抵抗も無くなり、更にはスキルアップしているとの事。
Aさん:「管理部門系の方は真面目で結構難しいですが、営業系の方はだいたい乗って来てくれますよ。」
私:「どんな風にですか?」
Aさん:「ちょっと声のトーンを抑え目にして、 『ちょっとこれ見てくださいよ。鼻血が出るような求人じゃ
ないですか?』 と言うと、相手によっては、 『確かに鼻血が出そうになるね。』 と言う乗りのいい人も
いますし、 『うーん、鼻血までは出ないなー。』 と言う人もいます。いずれにせよ、
相手の私の間で 『鼻血』 が合言葉になって親近感が湧いてくるんですよ!!
これを続ければ確実に業績も上がると思います。」
私は、適当なアドバイスをここまで真面目に実践して、元気になりスキルアップしているAさんを
尊敬の眼差しで見ました。恐れ入りました。
ところが、私は調子に乗って、Aさんに新たなアドバイスをしました。
私:「Aさん、頑張っているのはわかりますが、その程度ではまだまだですね。」
Aさん:「駄目ですか!!」
私:「恥ずかしさが無くなったところで、そろそろ次のステップに進みましょう!!」
Aさん:「まさか、別れ際の
『鼻血ぶー!!』 じゃないですよね?」
私:「違います。
次はトウモロコシです。」
Aさん:「トウモロコシ?」
私:「ティッシュの代わりにトウモロコシのつぶを鼻に詰めるんですよ。
そして、面談ルームを空けた瞬間にトウモロコシをテーブルの上に飛ばしてください。」
Aさん:「えー!! そんなめちゃくちゃな・・・・・・。」
私:「もちろん、『大変失礼しました』 と言ってテーブルをふいて、『それでは隣の面談ルームも
予約してありますので移りましょう』 と言って、隣の面談ルームに移動しながら、
『大変失礼しました。実は後輩の熊本の実家から大量にトウモロコシが送られて
来まして、急いで食べないと腐ってしまうので、朝から一日中食べているんです』
と言ってください。」
Aさん:「えー!! いくらなんでもそれは無理ですよー。」
という会話があって、Aさんから、下記メールが送られて来ました。
武谷さん 大東さん
お疲れ様です。
本日は「鼻血の出るような飲み会」にお忙しい中
ご参加いただきましてありがとうございました。
業界の大先輩のお言葉には、ビジネスのヒントがいっぱい
つまっており、本日もいろいろと勉強になるフレーズがありました。
「鼻血が出るような・・」はもう時代遅れになっているようで
やはりこの業界は「スピードが命」だということを痛感致しました。
次回は花からトウモロコシを出しながら「うちの熊本の後輩が・・・」
を磨いて、武谷さんのモルモット(?)として報告したいと思います。
次回もまたよろしくお願いいたします。
「なやみはつきないな 生きているんだもの」 みつを
合掌。
※弊社HP↓。