「軍艦島 海上炭鉱、35年ぶり一般公開 22日から 長崎」
海上炭鉱として栄え、「軍艦島」の異名で知られる長崎市の端島(はしま)が22日から
一般公開される。
狭い敷地に高層アパートが林立する姿から軍艦島と呼ばれ、最盛期には約5300人が暮らしていた。
上記、今日のニュースです。
私が初めて軍艦島を見たのは、大学2年生ぐらいなので、もう27年前ぐらいです。
高校3年生で同じクラスだった友人二人が長崎大学に通っていたので
熊本から何度か遊びに行きました。
友人の車で、長崎の観光地を見て回りました。
「海を見に行こう!!」 ということで、野母崎(のもざき)と言う半島の先端を目指して走り、
その帰り道に夕凪の赤い海に浮かぶ軍艦のシルエットを見つけました。
私たち四人は、同時に 「わー!!」 という声をあげました。
私:「あれはなんね? 船?」
友人:「あれは島よ。軍艦島と呼ばれとうよ。」
私:「へー、何であげなカタチしとうと?」
友人:「昔は炭鉱で何千人も住んどったと。
建物がいっぱい建っとるから、軍艦みたいに見えるとよ。」
夕日に照らされて真っ赤に光る海に浮かぶ軍艦の影が、あまりにリアルで美しく
今でも目に焼きついています。
「将来、長崎に来る機会があったら、絶対にこの軍艦島を見に来よう。」 と思いました。
炭鉱で繁栄し、石油の時代になって島民は引き上げ無人島に。
35年の歳月で廃墟となりましたが、歴史の象徴的遺産として再び脚光を浴びて
公開される事になり、既に「軍艦島ツアー」は予約で満杯になったとの事です。
別に私は廃墟オタクではありませんが、西の最果ての海に繁栄を極めた後に廃墟となった島が
浮かんでいる姿を見ると、「諸行無常」と言うか、何だか寂しいけれど、とても落ち着いた気分に
なって、無心で何時間でも見ていられるんです。
結局、私は社会人になって、10回以上この場所を訪れています。
家内からは、「どうしてこんな寂しい場所に何度も連れてくるの?」 と言われています。
そのような場所が、35年ぶりに公開され上陸できるというニュースが流れていたので、
食いついて見ました。
私は上陸したい願望はあまりなく、軍艦島は陸から眺めるのが最高だと思っています。
長崎県は、この軍艦島を世界遺産にしたいとも考えているようですが、どうなることやら。
個人的には、あまり観光化を進めすぎないでほしいのですが。
しかし、軍艦島が歴史的にも価値がある貴重な遺産だと社会的に認められるのは嬉しい事です。
※軍艦島の2枚の写真は、「軍艦島を世界遺産にする会公式HP」より、転載させていただきました。
合掌。
※弊社HP↓。