株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント(旧:ジェイエイシー ジャパン)の代表取締役社長
(私が在籍していた当時は会長)田崎ひろみさんから教えていただいた、経営者の心得語録を
思い出しながら書いております。
今日は5回目です。
1 「総理大臣に手紙を書きなさい。」
「武谷(たけや)君、貴方ね、20年も人材ビジネスをやってきたんだから、
いろいろ言いたい事があるでしょう。
日本を良くするためには、こんな事もあんな事もした方がいいとか、
こんな規制はやめてほしいとか。
貴方が会社の代表として、小泉総理大臣に手紙を書きなさい。」
私:「えー!! 私のような人間が総理大臣に手紙を書くんですか?」
「貴方、冗談で言ってるんじゃないわよ。
私もイギリスでサッチャーさんに手紙を書いたら、ちゃんと返事が来たわよ。
きちんとした意見を書けば、総理大臣もバカじゃないから参考にするわよ。
少なくとも総理大臣の周辺の人は、貴方の手紙を読むはずです。
貴方ね、経営者というのは、それぐらいの志を持って、総理大臣にもちゃんと意見を言える
ぐらいじゃないと駄目です。」
最初は冗談かと思って笑っていましたが、すぐに本気でおっしゃっているのがわかりました。
経営者は高い志を持って、自分なりのビジョンを持って、どんな場でも、相手がどんな大物でも
きちんと自分の意見を主張できないと駄目だという指摘なのです。
確かにそれぐらいの覚悟がなければ、強いリーダーシップは発揮できないと思いましたね。
2 「将来を見据えて先手を打つ経営をしなさい。」
「武谷(たけや)君、貴方ね、日本の人材紹介の成功報酬は突出して高いですよ。
年収の30%なんて、海外ではエグゼクティブクラスのFEEです。
これは必ず下がります。イギリスでは、20%取れたら相当いい方ですよ。
だから、日本市場を狙って外資系の人材会社がどんどん参入してきますよ。
そして、弱い紹介会社は淘汰されます。
大きな紹介会社は少ししか残りませんよ。
他の紹介会社は、ニッチ分野に特化して、どんどん細分化が進みますよ。
それから、東京や大阪など大都市圏だけじゃなく、これから地方にも広がりますよ。
派遣と紹介の垣根も低くなって、特に地方では大手派遣会社がライバルになりますよ。
そんな未来も予測しながら、先手を打つ経営をしないと駄目です。」
確かに、2000年に田崎ひろみ会長が予測されていた通りに進んでいますね。
日本は、欧米の人材ビジネス先進国を猛スピードで追いかけているようです。
ロンドン やシンガポール など進んだ国でビジネスをしていると、
将来の日本が見えて来るので何かと参考になりますね。
海外で人材ビジネスをやっている人に現地事情を聞くと、大変おもしろいですね。
以上、今日も二つにします。
合掌。
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