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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

JACの田崎ひろみ社長語録(その4)

株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント(旧:ジェイエイシー ジャパン)の代表取締役社長

(私が在籍していた当時は会長)田崎ひろみさんから教えていただいた、経営者の心得語録

思い出しながら書いております。

今日は4回目です。

田崎さんご夫妻は、それぞれ19歳で渡英されたと聞いておりますので、既にイギリスでの歳月の方が

長いのです。

今日は国際人であるお二人の象徴的な話です。

1 「日本は原則不自由だから駄目。」

「武谷(たけや)君、貴方ね、日本と言う国は何でもお役所が決めるでしょう?

人材ビジネスにしても、長い間、規制があって不自由だったでしょう?

だから駄目なのよ。そんな事をしてるから発達が遅くなるのよ。

イギリスは逆なんです。

原則自由だけど、もし悪い事をしたら、その会社はとても厳しく罰せられますよ。

日本は規制は厳しいけど、悪い事をした業者には甘いでしょう?

注意とか勧告とかするけど、すぐに業務停止とか厳しい処分をしないでしょう?

だからいつまで経っても成熟しないのよ。

子供の育て方と同じですよ。

あれも駄目、これも駄目と不自由に育てて、悪い事しても甘くしたら大人になれないでしょう?

イギリスのように自由に育てるけど、悪い事をしたら厳しく叱る。罰を与える。

それが、田崎がよく言ってる『自由と規律』ですよ。

それをしっかり教えないと、子供は大人になれないのよ。」

これは、大変深くて重要な話ですよね。

原則自由だから規律を乱した者には厳しい。

規律を守る事を大前提に自由が与えられている。

日本はこの点を十分に自覚しないといけませんね。

規律を守らなかったグッドウィル(コムスン)も悪いけど、もっと早く厳しく取り締まらなかった役所も悪い。

もっと早く処分していたら、何千人もの社員が路頭に迷う事もなかったかもしれません。

これも役所に依存した意見ですが。

2 「日本のマスコミ報道のあり方は恥ずかしい。」

「貴方ね、9.11アメリカの同時テロの時、イギリスで日本のテレビ局の報道を見て恥ずかしかったわよ。

どうして、日本人の死者は○人、けが人は○人とか、日本人の事ばかり報道するんですかね?

世界中の国の人が犠牲になっているのに、日本人の死者・けが人ばかり。

外国であんな報道を見てると、本当に自分の国が恥ずかしいわよ。

他の国のテレビ局は、自分の国の死者・けが人が何人とか、そんな報道はしないわよ。

国籍関係なく、死者が○○人とか、そういう報道ですよ。」

なるほど。そう言われればそうなんですね。

私は、他の国も自国の犠牲者の人数を大きく報道しているのかと思っていました。

日本だけですか? そんな報道の仕方をするのは。

視野が狭い、国際感覚が無い、と言われれば、その通りですね。
私など、その代表みたいな人間です。

しかし、日本のテレビ局が日本人の事を日本で見ている家族の為にも伝える責任がありますから、

ある程度仕方ないと思いますが、これは程度問題という事でしょう。

ただ、日本の常識が海外では通用しないという象徴的な話かもしれません。

今日は以上二つにします。

合掌。

※弊社HP↓。

http://www.agent-shokai.jp/

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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