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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

人材紹介業は、なぜ無くならないか?

「インターネットが普及すると、人材紹介業は無くなるかもしれない。」

と言われた時期があった。

当時のリクルートエイブリック(現リクルートエージェント)はもちろん、リクルートのHR事業部でも

そのような仮説の下、シンクタンクに依頼して、アメリカのネット人材ビジネスの市場調査などもやった。

それから10年が過ぎようとしている。

現在は市況が悪いので、人材紹介業もパッとしないが、ネット人材ビジネスの落ち込みは

それ以前に始まっており、人材紹介業がネット人材ビジネスに取って代わられる兆候は無い。

ただ、今は経費削減の折、

「人材紹介会社は高いからできるだけ使うな!!

何のために人事がいるんだ!!

求人広告で応募者を集めて、自力で採用しろ!!

できるだけ安いコストで採用しろ!!」

などという檄が飛んでいる。

実際に今は、求人広告への応募者数は相当多いようだ。

中小企業の若手営業マン募集に、応募者200人とか、ちょっと前なら考えられない反応だ。

しかし、私が採用担当者だったら気が狂ってしまう。ひゃ~・・・

一人一人書類選考し、不合格者にはその旨通知し、面接に進む人にメールしたり電話したりして

呼び込む、更に面接官とのスケジュール調整を行い、駄目だったら再調整・再連絡などして、

面接不合格者にはその旨通知して、「やっと最終社長面接だ!!」 と思ったら応募者が辞退!!え゛!

で社長に怒られたり、「やった!! 社長もOKで内定だ!!」 と喜んで内定通知を送ったら、わーい

「済みません。ちょっと給与が低いと家内に反対されまして・・・・・・。」 とか言われ、

「ここまで来て辞退はねーだろー!!怒 となったりします。フラフラ・・・

ここまでかけた求人広告費、労力(採用担当者や面接官の人件費)、更に徒労感による精神的・肉体的


ダメージを考えると、本当に公募はコストが安いのか? という話になる。

採用実務は、これほどややこしく煩雑であり、社長や役員が思っているほど、採用担当者の仕事は

楽ではない。

また、人事スタッフは、採用だけやっているわけじゃない。

今は昔のように採用専任スタッフを何人も置ける会社は少ない。

「じゃー、採用実務をアウトソーシングすればいいじゃん。」

となるが、外部に頼めば結局コストは高くなるから、一体何をやっているかわからない。くるくる

「えー!! こんな事なら最初から人材紹介会社に頼めばよかった。

そうしておけば、今頃は他の仕事も片付いていたのに!!」 *

とにかく、人材紹介業は無くならない運命にはある。

しかし、求める人材の付加価値によって、一律30%とか35%ではなくなっていく。

当然の市場原理だ。

既に値崩れは進行し、もう戻る事はないだろう。パンダ

「エージェント」 という英語を使うとわかりにくいが、「代理人」 としての真価が問われている。


同業者の皆さん、頑張りましょう!!

合掌。

※弊社HP↓。

http://www.agent-shokai.jp/

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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