日経ビジネスオンラインからの記事の抜粋です。
これは腹が立ちます。
~ウォール街の懲りない面々
「俺たちが高給だから、街が潤うのに」
「そんな端金(はしたがね)で働けるわけがないだろう」
年間報酬50万ドル(約5000万円)――。バラク・オバマ大統領が金融機関の巨額報酬を批判し、幹部にこうした上限を設ける意向を発表した。
その翌日の2月5日夜、ウォール街の男たちは憤懣やるかたない様子だった。午後7時過ぎ、金融街のバーは高級スーツを身にまとった白人男性で埋め尽くされていた。男はたばこを吸うために、店のドアを開けた。零下10度の冷気が高層ビルの間を吹き抜ける。
「要するにさ、そんな金額では、ここで働く意味がないってことだよ」
そう吐き捨てると、吸い殻を靴底でもみ消し、店内の喧噪の中に消えていった。
「安すぎる」「バカげた給与だ」
ウォール街の男たちは口々にそう叫んだ。オレンジ色のセーターを着た恰幅のいい金融マンは、皮肉な笑みを浮かべた。
「いいかい。俺たちは零細企業のヒラ社員じゃないんだ」
常人には理解しがたいが、彼らにとって年収50万ドルは「しがないサラリーマン」の給与水準らしい。それもそのはずだ。2007年、米投資銀行のCEO(最高経営責任者)はケタが2つ大きい年収を受け取っていた。ロイター通信によるとその額はゴールドマン・サックス6850万ドル、リーマン・ブラザーズ2200万ドル…。こうした巨額報酬に引っ張り上げられるかのように、末端の社員まで高給を手にしてきた。全社員平均でゴールドマン60万ドル台、破綻したリーマンでも30万ドル台という破格の給与水準となっていたのだ。
税金で高級リゾートへ
これまで、
米国民からも「どうやってそんな高給を使うんだ」と批判を浴びることはあった。しかし、民間企業が利益を社員に分配している以上、「やっかみ」の域を出ることはなかった。
ところが、経営が行き詰まり、公金を投入してもらったとなると、話は変わってくる。すでに政府救済金として大手金融機関に3500億ドルが注入されている。
しかし、金融機関のカネの使い方は、一向に変わる様子がない。
この記事、どうですか?
頭に来ますよね。
こいつら常識とか良識とか、バランス感覚とか、反省とか責任感とか、恥じるとか、
何も無いんですかね?
ドメドメな私としては、こいつらに切腹させたいです。
「市中引き回しの上、獄門」ですよ。
日本人は、アメリカのこのような部分を絶対に真似してはいけません。
「武士道」 の精神を失ったら、日本人の存在意義は無くなります。
昔、23歳ぐらいで入社2年目だった頃、新規求人開拓で、「ゴールドマンサックス」にアポを
取って、管理本部長に会いに行ったんですよ。
その頃は、業界別営業組織でも無かったし、金融知識も無く、
「ゴールドマンなんて変な社名だなー。どうせしょぼい外資系だろう。」
とバカにしながら訪問したんです。
そしたら、出て来た管理本部長のオヤジ が結構偉そうなので、こっちも偉そうに話して
いたんです。
私:「日本での採用は、どれぐらいやっているんですか?」
管理本部長:「積極的にはやってないよ。」
私:「どうしてですか?」
管理本部長:「うちには勝手に応募者が来るからね。」
私:「ほー、勝手に来る? でも、勝手に来るなんて優秀な人材はいないでしょう?」
管理本部長:「君、うちの事を知らないの?」
私:「はい。今日初めて来たんですから、知るわけないじゃないですか?」
管理本部長:「君、うちはね、世界的な金融機関だよ!!
毎年、アメリカのトップクラスのMBAホルダーが、何千人も応募して来るんだよ!!」
私:「へー、その割に日本では無名ですね。」
管理本部長:「失敬な!!君が無知なだけだよ!!」
私:「金融にもいろいろあるでしょうけど、御社は何をやって儲けているんですか?」
管理本部長:「君は入社して何年目?」
私:「2年目です。」
管理本部長:「仕方ないね。じゃあ、うちのアニュアルレポートをあげるから勉強しなさい。」
私:「わー、全部英語じゃないですか!! 簡単に言うと何をやっているんですか?」
管理本部長:「世界で最もハイレベルなノウハウを持った金融機関だよ。」
私:「まあ、わかる人にはわかる。この業界では有名なんですね?」
管理本部長:「金融の世界では知らない人間はいないよ。」
私:「じゃあ、日本でもMBAの人が働いているんですか?」
管理本部長:「たくさんいるよ。」
私:「そうですか!! じゃあ、『国際派のための就職情報』 という就職情報誌をアメリカと
ヨーロッパで配っているんですが、この雑誌に御社の求人広告を掲載しませんか?」
管理本部長:「何、そんな雑誌あるの?」
私:「はい。アメリカの大学やビジネススクール、書店に5万冊も配本しています。
MBA取得予定の人も読んでいます。」
管理本部長:「それに掲載すると幾らかかるの?」
私:「一番安いモノクロ1ページで200万円程度です。
これで一人でも優秀な人材を採用できればお得ですよね?」
管理本部長:「うちが広告に200万円も使う必要は無いよ。
初めに言ったように、放っておいても数千人応募があるんだから。」
私:「日本人のMBAも?」
管理本部長:「そうだよ。アメリカから自分でレジュメを送ってくるよ。」
こんな感じでトンチンカン な営業だったと思います。
今思えば、入社2年目の若造に、こんな親切に対応してくれて、偉そうでしたが管理本部長は
いい人でした。
要するに、特別優秀な人材を雇って、特別難しい仕事をハードにやって、特別儲けているから
特別高い給料をもらって当り前だ、という事ですね。
でも、そんな特別な事ばかりやっていると、人間性も特別変になっちゃうよー。
合掌。