ご存知のように、オバマ大統領 が発表した。
「経営再建中の経営者の上限年収を4500万円にする。」
アメリカでは、大半の国民が支持しているようだが、
国民の中には、
「経営再建という大変な仕事をするのに、年収に上限が設定されるのはおかしい。
自由主義を原則とするアメリカの精神に反する。」
と、異なる意見を持っている人もいる。
この問題に関して、日本人はどう考えるだろう?
そもそもアメリカ企業の経営者と日本企業の経営者との年収水準は全く違うので、
日本では起こり得ない問題だと思うが、再建のために巨額の税金を投入している企業の
経営者が数億円とか、数十億円の年収を取る事に対して、日本人はどう考えるだろう?
税金を投入して再建中の企業ですよ。
私見ですが、日本では到底受け入れられないでしょう。
自由主義にも限度と言うか、節度が必要だと思うのです。
その節度を無くしたアメリカ発の世界同時不況であるのに、それに対する反省も無く、
税金を投入して再建中の企業の経営者に多額の報酬を払うのは、普通の日本人の感覚からは
ほど遠いと思います。
さすがに、大半のアメリカ国民の感覚からも、ほど遠いというのが現状でしょう。
それにしても、「大変な仕事」=「高い年収」 という価値観そのものが変わらないと
世界はどんどん腐るでしょうね。
「モチベーションリソースは、金だけなのか?」 という話です。
「仕事の報酬は仕事」 という言葉を、昔の上司によく言われました。
レベル1の仕事ができたら、次はレベル2の仕事を任せてもらえる。
それによって、「自分は会社に必要とされている。社会に必要とされている。」
と感じて更にモチベーションが上がる。
そんな感じで無我夢中で仕事をしていたら、ある日、ボーナスの明細が配られて、
「おー、去年よりも50万円も多い。 でも、俺がこんなにもらっていいのかな?
よし、もっと頑張らなきゃ。」
というように感じる。
そんなだった記憶があります。
「お金は最後についてくるものであり、それを目的に働くものではない。」
でも、私は恵まれていたから、こんな事が言えるのでしょう。
本当に今日・明日食うために働いている人もいるでしょう。
しかし、そんな人ほど、税金で再建中の企業の経営者に多額の報酬を払うのは
大反対だと思います。
「かねが人生のすべてではないが 有れば便利
無いと不便です
便利のほうがいいなあ」
みつを
合掌。
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