相撲界 や大学での大麻(マリファナ) の拡散が問題になっている。
しかし、多くの人は、一度や二度は興味本位で吸ってみた事はあるだろう。
ハワイ のタクシー の運転手など吸いながら運転しており、
「このマリファナ 吸わない?」 とか言って、奨めて来たりしていた。
ところで、30年近く前の話だ。
私の中学時代の親友が、アメリカ の大学に留学して、マリファナ にはまってしまった。
毎年、夏休みで帰国する時は、種(タネ)の状態で持って帰る。
そして、自宅の庭で少量栽培していた。
ある夏、そいつが、とんでもない事を私に頼んでアメリカ に戻ってしまった。
「武谷(たけや)、俺の家の庭で育てているマリファナ を処分してくれ。
あのままじゃ、大きくなりすぎてまずいから、燃やすなり 埋めるなりしてくれ。
親には普通の植物で、お前が俺の代わりに育てると言っておいた。
早めに俺の家に取りに来て処分してくれ。」
「なんで俺がお前のマリファナ を処分しなきゃいけないんだ!!」
と、文句を言うチャンスも無く、アメリカ に戻ってしまった。
「仕方ない。処分するしかないな。それにしても、あいつのお母さんと、どんな顔して
話せばいいんだ? くっそー、出たとこ勝負だ!!」
こんな感じで、親友の家にマリファナ を引き取りに行った。
親友のお母さん と妹 がいた。
ニコニコして、いつも以上に歓迎してくれた。
親友のお母さん:「二人で話していたんですよ。お兄ちゃんはアメリカ に行って良かったって。
以前は植物を育てるような子じゃなかったから。
それが今は、毎朝日の当たる所に出して、朝夕お水をあげて、本当に大事に
育てているんですよ。
優しい気持ちを取り戻してくれて良かったです。」
この言葉を聞いて何も言えなくなった。
ただ、「そうですね。良かったですね。」 と、うなずくしかない。
親をだまして喜ばせて、本当に罪作りなヤツだ!!
早く帰ろう!!
私:「夜分、お邪魔して済みません。もう失礼しますので、その植物 を・・・・・・。」
親友のお母さん:「これですよ。変わった植物 でしょう?」
私:「そうですかね・・・・・。」
親友のお母さん:「これは本当に変わった植物 なんですよ。
ある日、突然葉っぱが無くなるんです!!
でも、周囲を探しても、どこにも葉っぱが無いんですよ!!」
不謹慎だが、さすがに笑いそうになってしまった。
「それは、あいつが葉っぱを摘んでいたんですよ!!」 と言いたかったが言えなかった。
そんなこんなで、大きなビニール袋に入れたマリファナを、
「大事に育てますから!!」
とか言って、急いで親友の家から一番近くの友人の家に持ち込んだ。
私:「ごめん。悪いけど庭に埋めさせて。」
そこで、マリファナ をボキボキ折り曲げて、深い穴を掘って何とか人に見られず埋めた。
親友の顔 を思い出しながら、何度も土を踏みつけた。
全く今となっては笑い話だが、とんでもないヤツだ。
ところで、今の相撲取り と学生 !!
マリファナ 吸うなら酒を飲め!!
友と酒を酌み交わして朝まで語り明かせ!!
マリファナ より酒の方がうまいぞ!!
合掌。
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