人材ビジネス各社のリストラ情報が、日々入って来ます。
インテリジェンスやJACジャパンなど、上場している大手どころが話題にされますが、
未上場企業でも昨年来、水面下で進行中です。
特に古巣のJACジャパンには、早く立ち直っていただきたいと思います。
弊社からも少なからず人材をご紹介しているので、皆さんの顔を思い浮かべています。
厳しい事態になりましたが、何でもご相談ください。
クレームでも構いません。
しかし、この厳しい現状を早く抜け出すためには、迅速な経営方針の見直し・断固たる実行が
不可欠です。
時間との勝負です。
早く大胆に着手してこそ、成果が上がります。
そのためには、何と批判されようとも経営者やマネージャーはやり遂げなければ、
会社が存続できません。
経営責任の問題は、経営者が自分で判断すべきことでしょう。
外野から勝手な事を申しますが、どうか踏ん張ってください。
バブル崩壊時に、現リクルートエージェント(当時のリクルート人材センター)でも、
450人から150人まで人員削減を行いました。
当時70~80億円だった売上が半減したのです。
社員が三分の一になるというのは、それはもう大変だし雰囲気も悪くなります。
アットホームだった会社が、その時はバラバラになりました。
急に傘が無くなる様になったり風紀も乱れました。
ただ、そこで生き残った社員たちが、現在は幹部として会社を支えています。
売上も5倍以上になった。
このような試練がなければ、現在のビジネスモデルも生まれていませんでした。
また、このような経験則から、今回も採用に関してはいち早く慎重な対応をしていますので、
今期も数十億円の利益を計上できるでしょう。
何度も書きましたが、この数年の状況が良すぎた、異常だったわけです。
通常は、半導体のシリコンサイクルと同じように、3~4年周期で1年半良ければ、次の1年半は
悪い時期になるという事を繰り返していたんです。
だから、この数年は異常で、業界全体がバブルだった、儲けをみんなで分けちゃったと
割り切りましょう。
そして今後は、二つの経営方針に分かれるでしょう。
1 特に社員の多い大手人材紹介会社は、悪い時期になっても慌てなくていいように、
固定費=売上の50%以上を占める人件費 の変動費化に取り組む必要があります。
契約制のキャリアアドバイザー比率を高める事も一つの考え方です。
歩合給制も変動費化の一例ですが、個人的には好きではありません。
2 上記1とは異なり、景気のボトムラインに合わせて経営する。
景気が良くても、あまり人件費を増やさない。その代わり、売上・利益が多きく伸びる事もないが、
赤字になるような事もない。安全運転です。
コンサバティブな私が経営者なら、こちらを選択します。
実際に今、そうしています。
きれいごとかもしれませんが、量よりも質を重視する方向に、業界全体が進むのではないでしょうか?
「No.1にならなくてもいい。 元々特別なオンリーワン~。」 みたいなですね。
でも、粗利益率が低い派遣業界はもっと大変でしょう。
売上が10%、20%落ちたら、完全に利益が吹っ飛びます。
派遣業界だけじゃない。多くの産業がそうでしょう。
それに比べたら、紹介会社は粗利益率100%ですから、、まだ何とかしようがあります。
その証拠に、このような状況でも採用を継続している力強い紹介会社もまだまだあります。
やり方次第で何とかなります。
努めて明るく踏ん張りましょう!!
「途中にいるから中ぶらりん 底まで落ちて地に足が着けば ほんとうに落ち着く」 みつを
合掌。
※弊社HP↓。