バブル時代に、「土地ころがし」 という言葉が流行った。
同じ土地の売買を繰り返して、利益を上げるという意味だったと思う。
これと同じような事が人材ビジネスの世界でも起こっている。
最近始まった話ではない。
ヘッドハンティングとか、サーチファームとか言われている会社は昔からやっている。
一人の年収が高い人材を何度もころがして 利益を上げる。
ころがす場合は、定着率が悪い外資系や日本のオーナー企業を紹介するのがいいみたいだ。
経営幹部として入社するので、初めだけは丁重に扱ってくれるが、外資系なら本国HQと、
日本のオーナー企業なら個性の強いオーナー とぶつかるのは時間の問題。
そうして、本人が悩んでいる状況 を見計らって、さりげなく相談に乗るふりをする。
そして、
「いやー、そんな状況だとは大変ですねー。
もうこれ以上、今の会社で悩んでも、もったいないですよ。
もっと貴方に合った会社がありますよ。
例えば、最近極秘で入手したこんなエグゼクティブ求人がありまして・・・・・・・。」
などと、次の会社を紹介する。
本人は辞めたい気持ちが先に立っているので、次の会社も大して吟味する事も無く決める。
これで、日本の会社なら2回ころがされたら次が苦しい。
大企業の部長 ⇒ オーナー企業A社の役員 ⇒ オーナー企業B社の役員 ⇒ ???
外資系だったら業界にもよるが、4回も5回もころがされてしまう。
もう雪だるま状態。
本人の経歴は汚れる一方。
儲かるのは ヘッドハンターだけ。
しかし、ころがされる方にも原因はあるので自己防衛すべきだ。
概して、下記の二つの理由だ。
1 高い年収を維持したい。
2 高い職位を維持したい。
要するに金銭欲と見栄だ。煩悩だ。
「気をつけよう 冬場の火事と 人ころがし」
合掌。
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