昔々の2000年の事だったと思う。
私が、JACジャパンに転職して間もない時だった。
社長は大西さん、取締役営業本部長は神村さん、私はその部下だった。
ある朝、温厚な大西さんが 珍しく声を荒げて、
大西さん:「おー、朝から済まんけどな、ちょっと来てくれや!!」
とおっしゃるので、これはただ事ではないと感じ、
私:「はい。すぐに行きます!!」
と着いて行ったわけです。
まずは、ビル内の内階段です。
確か当時は、麹町のビルの6Fと4Fを借りており、エレベーターを使用するのは
他のテナントさんのご迷惑になるから、6Fと4Fとの間の移動は、できるだけ内階段を利用するように
していたんです。
この辺は、さすがマナーの良いJACジャパンなのです。
ところが、その6Fから5Fに下りる内階段の途中の壁に、大きな穴が空いていたのです!!
大西さん:「おー、これはどう見ても誰かが蹴飛ばした穴やな!!」
神村さん:黙って穴を凝視。
私:「何のために、こんな事をするんですかね」
大西さん:「おー、これは明らかに会社に対する反逆や!!」
私:「会社に対する反逆」
大西さん:「おー、会社に文句がある奴がおるんやろ!!
文句があるなら、壁に穴空ける前に直接言うてこいや!!」
大学時代まで、柔道部の主将を務め、大柄で顔も怖い大西さんに文句を言うのも
なかなか勇気がいる話だな。
大西さん:「おー、ここだけじゃないんや!!」
今度は、4Fのトイレでした。
4Fの個室トイレの中に男が三人!!
私は小柄ですが、大西さんと神村さんは大柄な男なので、もうぎゅーぎゅーです。
大西さん:「おー、これやこれ!!
見てみいや!!」
神村さん:またしても凝視。
私:「あー!! これ鼻くそですね!!
なんでこんな所に!!」
大西さん:「おー、それも壁にべったりやろ!!」
神村さん:何を考えたか? その鼻くそを凝視しながら、親指と人差し指でつまんだ!!
鑑識か!!
私:「ちょっとそれ、鼻毛もついてますよ!!」
神村さん:無言でつまんだ鼻くそを凝視。
鑑識か!!
大西さん:「おー、これも会社に対する反逆や!!
どこのどいつがこんな事するんや!!」
私:「どうされるんですか」
大西さん:「おー、俺が明日の朝礼で全員集めて話すわ!!
こんな事を二度としないように警告する!!」
私:「わかりました!!」
神村さん:相変わらず、無言でつまんだ鼻くそを凝視。
鑑識か!!
JACジャパンの名誉のために申し上げますが、このような事は一度限りでした。
2000年当時は、行儀の悪い社員が少数居ましたが、現在は存在しません。
あの頃は、自由気ままにやってきたコンサルタントに対するマネジメントを強化し始めた時、
会社の方向が大きく変わった時だったので、中にはおもしろくない社員も居たのでしょう。
それにしても、神村さんは、鼻くそをつまんで何をしようとしたのか? 未だに謎であり、
時々あの光景を思い出すと、一人で笑ってしまうのです。
汚い話で、誠に失礼致しました。
合掌。
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