ある日、田崎ひろみ会長(現社長)から、大変有難い話をいただきました。
ひろみさん:「武谷(たけや)君、これからロンドン出張とか、ポルトガルのダイレクターズ・
ミーティングとか、シンガポールやマレーシア出張とか、いろいろあるから
英語を勉強したら?」
私:「は、はいー。」
ひろみさん:「どうなの? そんなこと面倒くさい?」
私:「い、いえ、そんな事はございません。」
ひろみさん:「あーそう? それなら良かったわ。
授業料はちゃんと会社で出してあげるから、ベルリッツでも通いなさい。」
私:「は、はい。ありがとうございます。」
こんな感じで、帰宅途中に週3回、ベルリッツに通うようになりました。
初めに私の英語力を判定するテストがありましたが、当然ながら一番下のコースを
受講することになりました。
実は私、中学の時、英検4級に落ちたんです。学年で二人だけ落ちた内の一人です。
それ以来、英語が益々嫌いになりました。
中学のLL教室の時からヒアリングが全然できず、ほとんど聞き取れないんです。
文法や長文読解はある程度できるので、大学入試のセンター試験(当時の共通一次)では、
学年で3番だったんですが、ヒアリングが苦手なので外人と話すのが怖いんです。
大学に行くと外人教授とか居るでしょう?怖い怖い。
海外旅行も怖いぐらいです。
だから、日本語が通じるハワイばかり行っていたんです。
そんな私が38歳でベルリッツに通うなんて!!
ウォークマン買って、カセットテープを通勤電車の中で聞きながら、夜はベルリッツ。
今日はどの外人が出て来るのかな?
あのなまりのひどいカナダ人が出て来たら、全く聞き取れないから大変だ!!
全くこんな事なら、大学時代に英語だけでも勉強しとけば良かった。
私、大学時代、4年間で授業に100時間も出ていません。
毎日酒を飲んで寝ているか? パチンコ屋で飲み代を稼いでいました。
「武谷(たけや)が、どうして4年で卒業したのか不思議だー。」とみんなが言ってました。
その結果、A(優)も4年間で四つしかありません。
くっそー、まさか英語が必要な仕事をするなんて思わなかった!!
結局、ベルリッツ通っても、毎日カセット聞いてもほとんど上達は無かったですが、
さすがに外人は怖くなくなりました。
外人も日本人と大して変わらない動物ですね。
でも、酒を飲むと、多少は外人に話しかける勇気