リクルートエイブリックからJACジャパンに転職して、まずは、JACジャパンのクライアントと
登録者の属性を調べました。
クライアント(求人企業)は、ほとんどダブっていました。
JACにある求人企業は、リクルートエイブリックにもほぼありました。
ただ、業界別と職種別の売上構成比は全く異なりました。
JACの特色は、金融、メディカル、外資系消費財メーカーの比率が高かったと思います。
全体的に外資系企業の売上シェアが高かった。
逆に、IT、電気・電子・化学メーカーなど、技術系分野の比率が低かった。
一方、登録者ファイルを2年分ぐらい見てみると、まず、四つの事に気がつきました。
1 英語ができる人材が多い。
⇒TOEIC800点・900点も数多く国際的な人材が多い。
2000年当時のリクルートエイブリックでは、700点以上の比率は10%程度だったと思いますが、
JACは30%程度だったと思います。
2 女性が多い。
⇒これは、英語ができる人材が多いとか、外資系勤務の方が多いとかにも関連していると思います。
2000年当時のリクルートエイブリックで20%程度だとすれば、40%ぐらいだったと思います。
3 外資金融やコンサルティング業界の人材が多い。
⇒MBAホルダーも多い。年収が高い人が多い。
4 登録者の平均年齢が高い。ビジネススキルが高い人が多い。
⇒2000年当時のリクルートエイブリックの登録者の平均年齢が28歳だとすれば、34~35歳の
印象でした。*現状は存じません。
結果として、2000年当時のリクルートエイブリックの決定者の平均成功報酬が150~160万円
だったのに対して、170~180万円(金融は200万円以上)だったと思います。
意外と差が無いように思われるでしょうが、JACの秘書・アシスタントなどの女性決定者比率の高さを
考慮し、男性決定者だけの平均成功報酬を比較すれば、リクルートエイブリックが160万円程度で、
JACが180~190万円程度になったでしょう。
このJACジャパンの強みを更に強くする。
それが戦略として当り前ですよね。
少数精鋭で生産性を上げて、高い利益率をキープし、みんなで高額所得者になる。
これ実際にやってる会社もあるし、全然ありですね。
売上が20億、30億程度でいいなら、あくまで外資系中心でやってもいい。
ただ、2000年に、将来、会社を上場させる方針が決まりましたので、50億円、100億円
という売上が必要になりました。
そのため、外資系特化とか、金融・メディカル業界特化とかのニッチ戦略では難しくなってきました。
日本は外資系企業就業比率が、欧米先進国、いや東南アジア諸国と比較しても非常に低い国です。
確かホワイトカラー就労人口の5%程度しかなかった。
5%全部取っても、市場シェア7~8%止まりです。*外資系の流動性と給料の高さを考えても。
尚且つ、同じ市場で戦っている同業他社も多いので、この市場を独占するのは無理。
ということで、結論としては全包囲型、ブティック型でなくデパート型でやることになったのです。
その結果、当然ながら社員も数多く採用しなければならないし、支店も増やさなければならないし、
広告宣伝費も分散する。
このように先行投資が増えるので、しばらくは生産性の向上は難しく、既存のコンサルタントは
高級ブティックからスパーマーケットになったような感覚を覚え、年収も上がるわけではないので、
モチベーションが落ちます。
我慢できない人は、転職したり独立したりします。
これは一時期、仕方ないことでした。
走りたくないレールの上を走るのも、走ってもらうのも、お互いに楽しくない。
仕事は楽しくやらなきゃ。
当時は、私も若く無理して青筋立てて深刻にやってましたが、いろいろなレール、
いろいろな紹介会社があっていい。
選択肢は多いほど良い。
最後はクライアント やユーザー が選びます。
選ばれる側は、選ばれるように努力するしかないですね。
合掌。
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